晴れ

映画を見た後日比谷公園まめぶ汁を食す。意味不明な代物であった。


けんちん汁のようなものにまめぶという団子が浮かんでいた。まめぶは甘く、クルミが入っている様子だった。


「けんちん汁にまめぶを投入してみよう」というアホウが居たとしても不思議ではまったくない。そういう思いつきによってそれなりに美味しいものが発明されることも多いだろうと思う。が、しかし、その思いつきの結果が思ったほど美味しいものではなかった場合は速やかにその土地の食の歴史から抹殺されるはずである。


で、まめぶ汁であるが、この取り合わせは微妙としか言いようがないものであった。なぜこれが食文化の一角を占めるまでの存在になり得たのか、わたしは不思議でならない。