曇り
今日は唯一予定が決まっていた山登りの日。
山登りといっても舗装してある道を歩くだけなので、ハイキングか。
橿原神宮前で乗り換えて吉野へ。単線かつ山沿いのクネクネうねった線路を走るのですごく遅い。人が多く40分ほど立ちっぱなし。きのう歩き回ったのでちょっと辛い。
11時過ぎにホームに降りると駅前には黒山の人だかり。すでに到着していた先行組もおおぜい屯していて一部は上千本だかへ行くバス、一部は七曲りと呼ばれる蛇行した山道をショートカットするだけの短いロープウェイを待って行列。
健脚を自称する私たちとしては歩く以外の選択肢はなし。とはいえ昨日の疲れを貯めこんだ脚なのでゆっくりゆっくりトボトボ歩く。
上りきってお土産屋さんや酒屋、郵便局が両側に並ぶ通りを抜けるとそこには城と見紛うばかりに堅牢な石垣、その上には立派な仁王門(国宝)が見えてくる。これ金峯山寺(きんぷせんじ)。
これは吽。これ撮影するの怖いんだわ、高くて。落ちたら死ぬ。
これが本堂。前の広場にはナントカシンフォニーとか筆書きした看板とスピーカーが置いてあって、なんかイベントしてるっぽい。
まんなかには雷門のような巨大な赤提灯。
そこからさらに上る。
犬を連れてきているひとも結構いて、ふつうにリードで散歩するように上る人や両手で抱えてる人(すごく綺麗、というよりうつくしい毛並みのパピヨンを抱えた小汚いおっちゃんがいた)、リュックに入れて運ぶ人、いろいろいた。
通りから左に折れて吉水神社へ。ここには一目千本と呼ばれるポイントがあって、いつもならお茶とか出しているが、今年はそれはなくて、入るまえに200円払うことになっていた。屋根の修理にお金がいるということだった。後で考えるとお土産物屋さんや民宿ホテルが出せばいいだろ、と思ったけどまあいい。
これが一目千本からの光景。
南朝の皇居。どんだけ逃げとんねん後醍醐天皇、というくらい山奥だよ。西行庵にくらべればずっと下界だけど。
庭にある築山がなんかすごい迫力。石がちょっと変わってる。
石と言えば石垣の石も異方性がある感じ。決まった方向に応力与えるとぱりーって割れそう。これは普通の家の立派な石垣。
で、さらにここから上る。上る。上る。
上千本手前から見下ろすとさっき通った蔵王堂がはるか眼下に見える。
このあと金峯神社ちょい手前まで行って引き返した。脚いたい。私だけドロップアウト。歳。うるさい。
まあ奥千本はまだ咲いていなかったようなのでいいの。の!