眠狂四郎女妖剣 【Nemuri Kyoshiro 4: Joyoken:1964】

見た。


眠狂四郎 女妖剣 [DVD]

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適当に借りたんだけど市川雷蔵眠狂四郎シリーズ4本目のこの作品でようやく狂四郎という役を掴み、いっぽう撮影に関しても円月殺法において初めてストロボ撮影を取り入れたということで記念となる映画。っぽい。


いや、わたしはジャケット裏でみた藤村志保が決めてとなって借りたんだけど、ちょっと退場早すぎだろ志保。というか扱いがひどくてなけた。苦労したんだなー志保ちゃん。


正直いって脚本がどうにもダメとしか思えない。見せ場としてはエロシーンと殺陣の二つがあるんだけどもお話が御座なり・等閑すぎてひどい。お話がいくら入れものといったって粗が目立ちすぎて静かに見ていられない。


ほかにも短刀のような小道具もだめだし、セットもひどい。特に神父を投獄していたあの牢屋の壁。石垣なんだけど絵の具で描きましたってのが見え見えで萎える。転びバテレンの首もその辺のマネキンに化粧しただけちゃうん?みたいな代物だし。


粗製乱造なんだな。すごいペースで映画撮ってるからしょうがない、というか「当時の映画といえばこんなもの」だったのかもしれない。なんせ雷蔵だけでも年に9本10本出ているくらいだから。粗製雷蔵。。


とはいえいいところもあります。


雷蔵はやっぱり魅力ある。表情だろうかね。よくわからんけどじーっと見てしまう。


あとエロシーンはいい。直接的な見せ方はせずにチラ見せなのがいい。ところによってはチラ見せすらなく、障子越しに聞こえる声に興奮する侍女を映してるところとかすごい好き。それもその侍女全体を写すのではなくて口元や指だけを写している。エロがわかってるねぇ。こういうところは今の映画も真似してほしい。赤裸々に行為そのものを見せるのはコメディだけでいいよ。間抜けだし。


で、これまた偶然だけどこれにも出ていました。少林寺拳法の使い手、陳孫(若山富三郎)。しかし肝心の勝負は尻きれトンボというか拍子抜けするものだった。記憶にあったもの(どこかの寺院の回廊での勝負)とは違った。


気になる点がひとつ。goo映画にあるあらすじと微妙に違うところがあった。これはgoo映画が間違ってるのかそれとも複数のバージョンがあるのか、その辺が知りたい。


もういっこあった!春川ますみさんがエロ要員の一人として出演していた。彼女をTVでしか見てこなかったわたしとしては「ちょww」という気持ち。