エコール 【Innocence】

眞子ちゃんの『ひれ伏せ平民どもっ!』を見て、なんたる不敬、ヲタどもはまとめて焼却処分にせねばなるまいと固く決心した後、続けてこれを見た。


エコール [DVD]

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ネタばれあるよ。


始まってから延々と文字が表示される。どうもクレジットのよう。代わりにエンドクレジットがなかった。ひょっとしたらエンドクレジットになったとたん立ち上がって映画館をでる馬鹿対策だろうか。あんな連中は射殺すればいいのに。


映画自体はとてもきれい。終始一貫したトーンの映像はとてもきれい。先日見た『惑星ソラリス』のタルコフスキーは「水」を撮るのがうまいといった評価を見かけたけど、この映画の水のほうがずっとよい。


お話のほうと言えば、冒頭、少女たちが棺桶をあけると幼女が入っていて軽くゆするとその女の子が目を覚ます。彼女はこの少女だけの学校の新入生で、彼女を追いかけることで学校の様子、システムが少しづつ明らかになる。明らかになるんだけど、わかってくるのはその閉鎖性で、深い森に包まれた少女だけの学校は、とてもきれいで永遠にさえ感じるんだけど、それだけに息苦しさも強い。


明らかになぞを残し息苦しさを与えつつ、途中から対象を最高学年の少女に換えたあたりからじりじりと明らかにされる事実。棺桶に入った少女から始まったので、ひょっとしたらこれは死後の世界のお話なんだろうかとほげーっと考えていたけれど、それは間違いだった。そっちのほうがまだましだった。


最後は最終学年の少女たちが外の世界へ出た(卒業した)ところで終わる。その場面、最後の最後まで美しいこの映画はどうやら人身売買のお話だったようで、棺桶は人身売買のための小道具らしく、そういう意味では彼女たちもある種の闇の子供たちということなんだろう。屑どもは死ねばいいのに。