まったく怪しからん ケシカラン けしからん

並べて、繰り返してみるとどうでしょう。はい、“けしからん”の意味が分からなくなってきましたね。け・し・か・ら・ん。


もうほんとに書くネタがなくてきょうはつめたいあめがふったのでさむかったです。だけで終わらせようと思っていたら天の助け。

半月以上も更新をさぼっておいてこういう話も何だが、ソシエテ・ジェネラルで大穴を明ける兄ちゃんの写真を見た瞬間、私は思わず、オランド・ブルームかよ、と呟いていた。



大穴を開けたの間違いであろう。確かに大きな穴があくと明るくなる可能性もあるにはあるんだが。よほど眠かったんですね先生。無理しなくてもいいのに。いや助かったんですけど。


で、その巨額の損失を出した怪しからんパリジャンの兄ちゃんの名前はジェローム・ケルビーユ(Jérôme Kerviel)さん31歳でございまして、思わずオーランドかよと思わせた(思わず思わせた?ん?あ?ん?)お顔はというとこちら。


「英銀つぶした“先輩”も驚いた巨額さ ソシエテ銀損失」世界から‐ヨーロッパニュース:イザ!


写真をクリックすると大きくなるけど無理に拡大させただけなので期待しないでください。これを見るとやはり二枚目であるのだなということは分かります。が、僕が最初に見た顔は実はこちらだったので、大蟻食先生の文章を読んだとき、はれ?そんなだったっけ?と思ったのでした。元記事が消えていたので探すのに苦労した。それはこちら。


EUROPE 1 - Perquisition au domicile du trader de la Société générale


こちらも写真の下にあるZOOMをクリックすると少し大きくなります。全然違うじゃん!ぷりぷり!となること請け合いです。なんというか、別人。もとい。なんというか、レイフ・ファインズにおでこの辺りだけロビン・ウィリアムスを混ぜたようなお顔立ち。まぁ、フランス語なんてさっぱりなものですから、本当に別人かもしれません。キャプション読んでも見ても分からないし。


もう一丁。こちら。


Le Figaro - Economie : Société Générale


ちょっと見返り状態。普通だなぁ。悪魔っぽい表情ではある。


で、上記記事でも大蟻食閣下の日記でも比べられている“前にイギリスで大穴明けた経済でぶおた”ですが、名前はニック・リーソン(Nick Leeson)さん40歳でございます。でぶおたってひでぇwwwとか思いましたが、このお方、刑期を終えて出てこられたようで調子こいて、銀行を破綻させたことを本に書いたり、今回の事件でインタぶぅ受けたり、オフィシャルウェブサイトなど開いてブヒブヒ、失礼、ぶいぶい言わせているらしいので“でぶおた”と呼んでもまったく差し支えないかと存じます(うおっユアン・マクレガーで映画作られてるぜ、ぶひぶひ!)。


ま、お顔はぶひぶひですね。でもなぁ、ジェローム君も角度によってはアレだよなぁ。ヤバイもん。記事のこの部分読んだとき僕は見間違えました。

ニック・リーソン氏(40)が英メディアのインタビューに応じ、「事件が再び起きたことにはまったく驚かないが、額の大きさには驚いている」と語った。

(強調はわたくし)



額(がく)の大きさだろうけど、額(ひたい)の大きさに驚いたって見えた。一人で吹いた。お茶こぼした。責任取りやがれヨークシャーブヒブヒ! …いや、産経の記者の所為か。すまんでぶおた。



ということですが、大蟻食総統もヘンなところ見てるんだなぁ。俺も鞄の模様なんぞ見ていて我ながら変態だなと思っていたけど、負けました。ちょろっとしか映ってないあの顔に反応されるとは。うーむ。やはり人は「人の顔」に強く反応するんですね。これは本能ですね。映像が強いというのも顔が映っていることが多いからではないでしょうか。と、無理やり講義内容に結び付けてみました。ついでにリンクをはろうと思って忘れていた記事をご紹介しておきましょう。


一つ目は、画像から顔を認識して識別しようという研究のページです。これなんてまさに個別性を機械的に見分ける方法でしょう。

顔の向きの推定には、顔の向きが変化しても比較的容易に抽出できる右目・左目・口の3点を用います。これらの点を画像から抽出し、3点を頂点とする三角形の形状から顔の向きを推定します。そして、向きに応じた顔特徴点の検出および類似性の評価を行うことで高精度な顔画像認識を実現します。




ここで説明に用いられている図を見ると16点の位置関係によって区別するようです。このようなデータを大量に集めれば、地域ごとにある程度の幅を持っているとはいいながらもある特徴が抽出できるかもしれません。


もう一つは、ずばり。ずずずず、ずばり!

人やサルが「社会」をつくる際、顔や表情の微妙な違いを見分ける能力が重要な役割を果たしていると考えられているが、脳には生まれつき「顔識別回路」が備わっており、実際に「顔」を見ることによって急速に発達するらしい――。




と、なかなか面白そうであります。が、肝心の小説には顔はいらんのだよとノタマワレタ。ソウナノダッタ。これだけ強力なアイコンがあるからそれを映し出す映像も強力とも言えるけれど、逆にこの強さが邪魔になったとして、排除など出来ないのですね。顔を写さない映画ってないもんね。そういう意味では小説の自由度(顔に関する)のほうが高いかもしれません。カッコよさそうに描写することはできるしね。


そうそう。ジェルジュのことを美男子だと思っているらしい人が大勢いたことに驚いた記憶があるんだなぁ。僕はそんな風に読んでいなかったから。ジェルジュは不細工ではないけど(モテているし)、そんな美男子だとは思ってなかった。本人もどこかでそんな感じのことを言っていたはずで、僕はそれを真に受けていたんだけど、嘘だったのだろうか。謙遜?それともジェルジュ本人が否定しているにも関わらず想像力逞しい世の女性たちが無理やりご自分の趣味に引き摺り込んだということなんだろうか… げにおそろしきは//ギャー!!