スタジオパークからこんにちは

瀬戸内寂聴が出るというので、録画した。


見た。ワロタ。吹いた。


満85歳ということだけど、お肌ツヤツヤ頭脳スッキリ。話が面白い。欲望に対して恥じることがなく、自然体。あれはあれで歳の効能なんだろうか。それとも出家し仏門に入ったためだろうか。


欲望、というのは物書きとして大きな賞が欲しかったというお話。欲しくて欲しくてたまらないのに長年何ももらえず口惜しかったので、万が一もらえた場合に備えて断りのスピーチを考えていたのに、実際谷崎潤一郎賞授賞の知らせを聞いたら、すっかり舞い上がってしまって素直に頂いてしまったという。


その話の中でのお言葉。

芥川賞なんてチンピラが貰う賞ですから




え?先生、今チンピラって仰いました?と一瞬驚いたけど、今年の芥川賞って誰だったっけ?と考え、川上未映子だ、なるほどな、と納得した。ちなみに谷崎賞はプロの小説家だけがもらえる賞なので、みんな欲しがるんだってさ。


あと、85歳って言って驚かれると嬉しいんです、ってニコニコしながら話していたのにも好感を持ちましたよ。年寄りが自分の年齢を言って驚かれるのを好むのは知っているけど、それを堂々とあそこまで素直に話したお年寄りを見たのは初めて。ああいう人相手ならそんなばかげた期待を分かった上でも驚いてあげるんだけど、ふつーの爺婆には言ってやんない。