時々豪雨。

朝、8時前に東京駅。もう絶対乗らないと思っていたバスで到着。ちょうど外人術で旅客機はスキーバスというところを読みなおしたばかりだったのは、きっと偶然。降りて思った。やっぱりもう絶対乗らない。

出迎えに来てくれたはっちぃと一緒に新宿駅まで移動し、Mさんと合流。というか先に並んでもらって座席を確保してもらってた。

ということで、特急あずさ号に乗って一路山梨、小淵沢へ。約2時間の列車の旅。バスの疲れが残っていたらしく(というか今回ずーっと残りっぱなしだったわ)、ずーっと眠かった。ふう。

ときどきウトウトしながらも車窓からの景色を見て驚く。中央本線は八王子を越えて山に入ると、そこはなんと山陰本線だった。

いったいどういうことかというと、景色がそーっくりだったというだけの話ですが、これがすっごい似ている。高尾を越えてから甲斐大和甲府、韮崎、小淵沢までの間は、京都嵯峨野を越えて観光用トロッコ列車と並行している保津川のあたり、亀岡、園部、安栖里、和知、綾部、福知山のあたりと瓜二つだった。

渓谷と言ってもいいくらい深く、低いところを流れる川(笛吹川なのか釜無川なのか分からないけど)と、ところどころその深い谷の斜面にへばりつくようにして建っている民家、集落の様子が、保津川由良川のあたりとそっくり。

という話はこれくらいしにて。小淵沢でぷりえもんと合流、小海線に乗り換えて清里へ移動。2両編成のワンマンローカルハイブリッド列車は、夏休みということもあってか、かなりの込み具合。立っているだけでもぎゅうぎゅうなのにおにぎりを食べたり弁当箱を開けて食べ始める小学生(中学生かも)が数名。なにかの合宿らしい。あまりのことに笑う。まあいい、女の子だし。

ということで立ったまま3駅。とはいえスピードも遅いし一駅間の距離が結構あるようで疲れた。駅からタクシーで牛さんやお馬さんを横目に宿へ移動し、荷物を置いてから「萌木の村」というところへ移動。念願のビールにありつく。おれはこの日のためにほぼひと月ほどアルコールを絶っていたのだ。ぷはー!!

長いので以下略。そのうち付け足します。写真とかも。

以下、8月5日に追加。




清里駅に着く。団体が2組ほどいた。団塊は死ぬまで団塊らしいな。

とりあえず、本日お世話になるペンションへ移動し、早いけど荷物だけ置かせていただいた。




駅からは少し離れたところで他にも何軒か並んでいた。とても静か。近くには牧場とか乗馬クラブがあってそれ系(飼葉とかあれとか)のにおいもする。いい気持ち。



で、バレエの会場でもある萌木の村へ移動。びーる!びーる!びーる!



ワインが好きなひとに受けるというビール「ドゥシャス・ドゥ・ブルゴーニュ参照)」で、香りがビールではない。あまーい感じ。これがおいしい。



これは「Timmermans Lambicus Blanche(参照)」というビールで酸味があって凄く飲みやすく、夏のお昼に飲むには最適かもしれない。

飲んだのは覚えてるけど食べたのは覚えてない。生地のうすいピザとか。

取り敢えずお腹を満たしてから散歩。沢山あるお店はいずれおとらずメルヘン濃度が高い。




このドライフラワーのお店には動かない猫がいた。




前足に添えたしっぽがかわいい。

でもたまには動くのだった。



その後、小腹がすいた、というのでロックというお店へ移動。



「プレミアム ロック・ボック」という7%のボックビールを飲む。うめー!ボックビールなかなか飲めないから涎がでるほどうれしい(ほど、っていうかたらしてしまいました。関係各位ごめんなさい)。

こちらはMさんが食べた巨大なパフェ(?)



比較のために添えられたピースが若干病んだ雰囲気を醸しているが気にしない。

実はこのころ外では土砂降りだった。



ただ、飲んだくれて気持ちよくなって寝ていた(私だけ)間に小降りになり、最後には降り止んだ。



舞台関係の方は今晩出来るかなーと空をみながら心配していた。



しかしチケットは売れ、席取りもすでにしてある。なんとしてもやってもらわんと!



そのあと、晩ご飯をたべに駅のほうへ移動。メルヘンへの反動か、寿司・和食「磯善」というお店に。

これが大正解。実は私、お店の外観(上記のウェブサイトはどうかと思うよ。こっちのほうがいいかも)から冷凍食品をチンして出すだけのところかなーと思っていた。とんでもなかった。見た目もそっくりなたぶん兄弟と思しき二人の板前さんがいるちゃんとしたお寿司屋さんでカウンターもよい感じ。でも食べたのは天丼。これがおいしい。量も結構あっておなかいっぱいに。しかも安い。まったく観光料金ではない。それどころか普通のお店より安いくらいかも。あれはいい。いいお店。お店の人も感じがよいし、近所の人がうらやましい。と、あまりというか殆ど誰も何も褒めない私がいうのだから皆さん行きましょう。山の中でなんで魚?とか思わないの!

ということで満足してバレエ会場へ移動すると、またもや土砂降りになってしまった。ところが超晴れ女であるというMさんが大丈夫、とひとことつぶやくと20時ちょうどに雨がピタリ止んだ。驚いた。

ただ、舞台が濡れたままだと駄目だというので水を取り除く作業が行われた。まずはトンボのような道具で水かき。



そのあとはひたすら人力、人海戦術で拭きとり。



ということで、無事開演。初めて見たバレエでしたがなかなか面白う御座いました。バレエを見て逆に音楽について、ああこの曲はこういうことだったのか!と目から鱗

あと演目が子供向けなんだろうか、いろんな衣装も目に楽しくてよかった。子ネズミが二匹撃たれて倒れたところはぎょっとしたけど、そのあと担架に乗せられて退場したので無事が確認できました。でもあそこは担架の上から客にむかって手を振るべきだ!!



あ、そうね。このまま終わると私らしくないな。ブラボーと叫んでいたおっさんは死ね。あと前のほう、真ん中あたりで最初から最後まで一眼レフでシャッター切り続けたやつも死ね。今すぐ死ね。もだえ苦しんで死ね。撮るなと何度も言われていたろうが。周りにいた止められなかった大人も死ね。

ふう。なんだかんだで上出来だった一日。でもクライマックスはバレエの後に待っていた。会場からペンションまでが遠かったのでタクシーを呼んだんだけど、一軒目は出払っていたので、二軒目の電話番号を教えてもらって呼んだ。来たタクシーがすげえ。いや、運転手ですが。70代、へたすると80代のおじいちゃん。

駐車場に入ってくるなりエンスト。おい。乗ってみると、道は熟知しているらしく、迷いなく進むんだけど何かおかしい。音がおかしい。しかも信号のところでまたエンスト。

助手席にいたのでちらりと見ると1速じゃないか。ずっと。オートマチックなんだけど1速で固定。時速40キロ固定。

下り坂でようやく時速50キロ。ヘッドライトもハイビームのまま。ひょっとしてこの暗さ、お年寄りにはほとんど見えていないのかもしれない、と思ったら怖くなった。

しかも、タクシーの無線から聞こえる配車を指示している声がすごいおばあちゃんの声。

「どこそこ、○○さんというひとが待ってる」

それに応えるもう一台の運転手は若干若い声だけどこちらも60代に入ってそうな声。

運転手「えー、それらしい人見当たらんなぁ」

おばあ「私もいっぺんに3つも電話がかかってきてわからんようになった。あれ、これオルゴール館の電話番号やなぁ」

といったとても温い会話が続いていた。最後にはようやく解決したようでよかったけど、すげえタクシー会社があるもんだ。

ペンションについて白ワインを飲んで寝た。またしても涎たらしつつ…