蒸し暑い。梅雨明けはまだか。あと2週間でお盆だよ、お盆。もう夏が終わる。

海沿いの町。和歌山だろうか。それとも瀬戸内だろうか。とにかく天気がよくて緑がとてもきれいで空は真っ青。

僕は携帯電話を持ち、森見登美彦を追いかけていた。

かなりの距離を置いたまま、さんざん付け回した結果、ある角で奴は立ち止った。横を向いたモリミーの向こうには広い海が広がり、真っ青な空にはでっかくて真白に輝く入道雲が見えていた。

僕は携帯電話のカメラを向け、液晶画面に映る照準の十字をモリミーの頭に合わせ、ボタンを押した。ヘッドショット!!

一撃必殺。モリミーを斃した。

もちろんモリミーは死んでいない。そのまま誰かと話続けていた。ただ、モリミーをヘッドショットで倒した、という経験値と、ポイントがたまっただけだ。

そう。これは携帯電話を使ったサバイバルゲームだったのだ。

というへんてこな夢をみた。なぜモリミー。

でもね、携帯電話を使った拡張現実のサービスができれば、こういうゲームもできるようになるんじゃないのかなぁ。実現しそう。