晴れ


うむ。最悪な朝であった。

駅へむかふ途中、バカが歩きながら煙草を吸っていた。おれのほうが歩く速度が速いので、少しずつ距離が縮まる。足音を聞いたその男は、左手の煙草を右手へと持ちかへた。おれから火を遠ざけたつもりらしい。

俺は思わず言った「そういう問題ぢゃない!」

そのまま追い越しつつ右を向き「こんなとこで吸うなくそじじい」とドドメを刺す。

ようやく追い越してほっとしていると、またすぐ前に吸っているバカが登場。

今度もやはりおれのほうが歩くのが速いため、追い越しつついきなりトドメを刺す「煙いんだよくそはげ!」

ぐったり疲れたが、電車は待ってくれない。ペースを保ちつつ最終の直線に入る。またもバカが目に入る。

またしてもくそじじいである。もはや堪忍ならぬ。「しねばいいのに、くそじじい!」と目と目を合わせてぶち込む。

こんな短距離に3人も、それもこれまで見たことのないバカばかり。どんどん湧ひて来る。ここはやはりおまわりさんに現行犯で射殺してもらふ法律が欲しいところだ。少なくともスタンガンくらいはいいのではなかろうか。

DISるだけでも草臥れるぜ…(グラスを傾けつつ)