パフューム 【Perfume: The Story of a Murderer】
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- 発売日: 2007/09/07
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マインふゅーらーによれば、この映画が挑戦していることは認めるけど失敗している。というような評価だったと記憶しているので避けていたんだけども、画がきれいだというので見ました。
確かになかなか綺麗でした。特に前半の汚いパリのあたり、魚市場や皮なめしの作業場などはとても面白い。
厚化粧をしてカツラをかぶったダスティン・ホフマンはいいところだけをちゃっちゃと持っていった感じ。これこそ勝ち逃げというものでしょう。二番目に得したのは主人公の母親。思わず吹き出した。
演技でいえば新生児がよかった。でも人形だろうなぁ。よく出来ていた。かわいそうなのはアラン・リックマン。じつはダスティン・ホフマンが登場したとき、あれーアラン・リックマンに似てるなぁと思っていたので後から本人が登場したときはびっくりしました。でも結果は、といえば明暗がくっきり分かれましたね。
で、この映画が挑戦したであろうポイントはやっぱり、“におい”を映画で表現するというところだと思いますが、これはやっぱり微妙。そういうつもりで、先入観あり、ある程度構えて見ていた所為か、そんな悪くないなと思っていました。これはたぶん音楽の力。もうちょっと頑張れば、音楽の後押し(あるいは映像と音楽5分と5分)によって“におい”の表現ができるんじゃないかと思いました。
だけど、あれはない。あの処刑場のシーンは無理があり過ぎます。もう少し無理のない落とし所を考えるべきだったと。要するに話を少し変える。甘くする。あの展開を納得させるだけの力はたぶん今の映画技術にはありません(なんとかなるかな?無理だろうな)。
あそこで一気に醒めてしまったということもあって、あのシーン以降はひたすら長くてつまらない映画に見えました。いや、その前、連続殺人あたりから微妙に冗長な感じはありました。笑う気にもなれない脱力感といったほうが合ってるかも。
匂いを映像的に見せるのかなとおもっていたけど、ずーっとそんな場面はありませんでした。ですが処刑場で金色の波がふわーっと群衆の上を流れたときに、これはあかん、と思いました。結局その一回(なんかひとの顔に照明が当てられるというのはあったけれど)限りだったので、気の迷いだったのかもしれません。あれってさ、TVドラマ版の『美味しんぼ』だよな。どうせならコメディ(ダスティン・ホフマンはよかったもの)に徹してあれくらいあほらしいものにしていればもっと良くなっていたかも。いや、そんなことはない。序盤のシリアスな感じはよかったので、やっぱり話を、落ちを変えるべきだった。
ま、おっぱいがいっぱいだったのでいいですこれで。もう見ないけどさ。
_ ∩ ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい! ⊂彡