大蟻食、久しぶりに吼える

うはぁ、こんな面白そうなのを逃すとはなんというまるけ!

正直に申し上げましょう、私がフェルメール展に行かない理由、それはこういう想像力皆無の恥ずかしい俗物と、感動どころか同じ空気さえ分かち合いたくないという理由によるものです。

(強調は私)



大爆笑してるんですが、私。やばい。一人部屋で大爆笑はよくない。通報される。


いやぁ右ストレート一閃。というか回し蹴りか。笑いすぎでせっかく脊髄に注入した毒が抜けそうだ。勘弁してー!


いやぁ、たいそう笑わせて頂きましたが実はわたくしも大阪の美術館で炎天下180分並んで見たのですよ真珠のお嬢ちゃんの絵


やっちったー!いやほんと熱射病・熱中症になりますよ。私なんてひとりだった(いつもながら)ので、トイレとか水分補給のために列から抜けられなかったのでフルで180分ならんだもの、炎天下。いまなら無理だわきっと。体力ないもの。


で、入ってからもすごい人で、どどどどどーって流れていくの。必死で見ましたよ。そんで通り過ぎてから流れを外れて後ろに下がってじーっと見ました。ほかのお客さんはほとんどと言っていいほど皆さん流れるプールに浸かっているかのように流れっぱなしで隣のお部屋へ逝かれました。臭い家畜の群れのような皆さんを見つつ、あんだけ並んでそんでいいのかよっ!なら最初っから来んなよ!と思いましたが、言っても仕方がない(なにせずーっと中国の流れるプールのようだったもの。いや行ったことないですけど中国)ので集中モードに入りました。


幸い部屋にはその絵一枚だけで照明もよかったし絵の高さもよかったので後ろからでもよく見えました。あの時ほど目がよくてよかったと思ったことはありません。スンげーみた。もう甲子園の決勝の最後の一球を投げるエースの集中力ですよ。もうおれ一人しかいない!くらい。全部の意識がすこーんと絵に集中。おかげでほかの展示は一切、一毫も覚えておりません。が、あの絵については結構くっきり覚えております。目や唇や真珠の光。背後の漆黒の暗闇。この女の子はどんな子だったんだろうなどという他愛もないことを考えたりもしました(映画を見る前だったかな)。あとベストな角度ね。教えないけど。


ま、当地に行けない(というか来たから見たという程度)ので私は行きますが、だれでも大丈夫とは思いません。変態的な孤独、集中力がないとだめでしょう。もちろん誰かと何かを分かち合ったり、といった気持ち悪いことをする余裕はありません。すっごいガラガラで一緒にいった人しかいないなら話くらいはするだろうけど。


しっかし“自称繊細さん”にはきついなぁ。もう漫画でしか見たことのない100tハンマーでグシャり。しかもよーくみるとハリネズミのようにびっしりと釘がうってあって一発でミンチになること請け合いのすぐれもの。


追記:美術の展覧会はほとんど行かないのでいいんですけど映画館ではよくムカついてます。しゃべる馬鹿、携帯いじる馬鹿、エンドクレジットになると条件反射で出ていく馬鹿。上映前の注意がかなり細かくなってだいぶましになったんだけどまだいますね。し。ね。よ。


もいっこありますね。フェンシング。


さっぱり見えねぇ。あれは本人は見えてるんだろうか。それとも電気的な判定待ちなんだろうか。まぁ剣道だって見えないんだけど。


これを機会にもっとフェンシングに注目が集まってくれるといいんだが。格好いいでしょ?




いや。なんかむかつく、というかイラつく。胴太貫で一刀両断にしてぇ。ひょんひょんうるせぇ!!って。


ルールを覚えて見えるようになれば面白いんだろうけど。やっぱ剣道のほうが面白い。我が邦には森寅雄がいるもんね。