朝日の文芸はサブカル脳〜

先生が恐ろしいと仰るくらいなのでこっちとしてはおしっこくらいちびんないといけないのかもしれない。

恐ろしい話を聞いてしまった。あまりにも恐ろしい話なので迂闊には口に出来ないと思ったが、とはいえこういう話は穴を掘ってでもそのなかにぶちまけずにはいられないものなので、故事にならって書いておくことにする。つまりはここがその穴だ。




そうか、僕はずっと穴をのぞいていたのだな。どおりでおちつくと思った。昔から段ボールに入ったり押入れに入ったりするのが好きだったしな。ってそれは穴に入るのが好きってことか。で、その恐ろしいお話の内容は以下。

パムク氏はちょっと前にノーベル賞を取った作家であり、もちろん集まった新聞記者たちも各社の選り抜きの文芸ジャーナリストである。で、そのうちの一人がこう質問した。

「あなたの本は日本じゃ全然売れてないんですが、御自分ではどうお考えですか」




どうお答えになったのかちょっと気になるね。“いやぁ、別に”とかなんとか。恐ろしいってのは実は世界的に偉い先生の対してなんつーことをおまえ!ということなんだろうけど、僕にとって恐ろしいのは「中身なんてどうでもいいよ、売れてなんぼ!」が横行すること。なの。


実は今日ね、久しぶりに本を探しに本屋へ行った。例の映画の魔。だって哲也先生もヤエガキさんGaucheさんもみーんな面白かったと口をそろえて仰ってたしさ(まったくなかった。図書館にはあった)。で、本屋。


びびった。僕のいとしい文庫本の棚がさらに一列減っていた。代わりに参考書の棚が増えていた。おいこら。少子化なんじゃねーのかよ。なんだよそれ。一般書籍も糞くそ糞(ジーザスを糞と訳すのはいいのだろうか。合ってるんだろうけど。なんつか信者として)。もちろん文芸誌なんてほんとにほんとにほんとに消滅寸前だった。幅90センチほどの棚4段くらいだけ。あとはもうほとんど雑誌とマンガ。


もはやとりあえず本屋いっとけば時間はつぶせる。という時代は終わってしまった。中途半端に古き良き時代を覚えているもんだから、余計に居心地が悪いわ、今の本屋さん。もうあれね、紀伊国屋とか丸善とかジュンク堂とか巨大書店だけね。そりゃamazonで買うことも多くなったけどさ、そっちが先に転んだんだぜ!そのせいでamazonが増えたんだからな。覚えとけよ。