お花見

昨日行ってきた。モンゴル見たあとで歩き回った。まずは東西線に乗って醍醐寺へゴーーゴゴーーゴー!


駅をでて一路東へ歩くこと10分弱。途中歩きタバコのハゲを罵ること一回。到着した醍醐寺は人といい車といいエライことになっていた。









人ひと






人ひとヒトーッ






ということで、人の流れに乗ってそのまま三宝院なる建物にご入場大人おひとりさま600円ナリ(たけぇよハゲ!)。お靴をぬぎぬぎビニール袋に詰めて建物に入るとそこには。「写真撮影禁止ですよー!」とにごった声で叫ぶおばはんが居た。なにぃ!どういうことだ!


よく見ると文化財保護のため喫煙禁止、飲食禁止とならんで撮影禁止と書いてある。おいこら。なんで撮影が文化財を傷つけるんだハゲ!そりゃ三脚(一脚も)禁止、フラッシュ禁止なら分かる。だが撮影自体禁止ってなんだそれは。くそハゲの強欲坊主どもめ。永観堂とおんなじ臭いがするぜ!大体総本山などというところはどこもかしこも金かねかねの金まみれだ。ちゃんと末寺にまで流してやってるんだろうなハゲども。永観堂はまだ受付の女の子がかわいかったから許せるがここはいかん。みるからに丸々とふとった関西のおばはんが縁側の最前列でがなり声を上げているのだ(もちろん見た目にも良くない、絶対)。いかに素晴らしい庭園があったとしてもあれでは元も子もないではないか。台無しというコトバの起源は三宝院にあるのではないかと疑ったくらいだ。


まったく酷い。展示してある絵にしても縦にびりびりびりびりーと裂けていたしな。どこが保護してるねん。裏で見かけた黄色の法衣を着たぼんさんは、おばはんに負けじとこれまた一様にまるまると太っておった。どうやれば精進料理食ってそこまで太れるのだ。飢餓に苦しむ人達に教えてやれ。というかお前らなぁ。宗教会議だのなんだの言って呼びつけてないでおまえらが行けよ。イスラエル池よ。チベット行けよ。京都にどでんと座ったままでなにをいっとるんだろう。宗教法人格を取り上げて一般企業なみに課税したれ!クソはげどもがっ!


とか思ってません。ぜんっぜん。なんかそんなこと言ってるおじさん(酔っ払ってたっぽい赤ら顔)が横切ったので耳をすませて聞いていた僕が代わりに書きました。


しだれすぎなしだれ桜






このしだれ桜には小鳥が。ちっこくて見にくいけれど、これはシジュウカラ






こっちはメジロ





どちらも花の蜜を吸っているように見えた。ほかにも卑しい鳥と書いてヒヨドリくんも居たけど、でかいし見栄えが悪いので割愛。


ぼんぼりのような桜もあった。






庭もまぁまぁ、子供であれば喜んで遊びまわるような庭で面白かったし、花もそれなりに良かったけれどいろんな意味でガッカリ。たぶんもう行かない。最後に一番良かったの。





光台院というところのお犬さま。阿吽なら阿がいいなぁ。あらよってな感じの姿勢もいい。



ということで醍醐を後に再び東西線。満員。ぎゅうぎゅう詰めで苦しいほど。ちょうど僕の前に若い女性がぴたりとくっ付いてしまった。ヤバイ。


これはいかんと両手をバンザイし、ポールを掴む。だがしかし密着。手を使わずとも体を動かしただけでアウトな気配。ヤバイ。と思っていたらその女の子のほうがお尻をぐりぐり左右に動かすじゃあーりませんか!かっ!当たってるってそこ。ちょーど、ぴったり、奇跡的な位置関係。もうダメ。終わった…


となるところであった。鬱でなければ反応していたに違いない。いや、あとほんの少しの後押し、―例えばシャンプーのいい匂いがしていたら― 間違いなく人生終わっていただろう。危なかった。ちょっとくらい周りに気を使おうよ、女の子。だいたい僕のアゴあたりまでしか身長がないのに、なんでお尻がちょうどな高さなんだよ。ムカツク!


ともかく。2008年最初の危機であった。


かような試練を乗り越え、東山で降りて南へ歩くこと5分。八坂もやっぱり人だらけだった。






もちろん八坂はんには用はおまへんどした。目的は円山公園





一番有名と思われるしだれ。でかい。ちょっと気持ち悪い。さらに、公園全域にわたり物凄い人でちょっと怖いくらいだったので早々に退散。


最後は一番いいところへ行った。いろいろ見て来たけれどやっぱりここが一番(いろんな意味で)。






はいな。下鴨神社の中洲から上流方向(北)に数キロにわたって立ち並ぶ桜。賀茂川と高野川両方にあるけれど個人的には高野川のほうが好き。


これが上流(北)方向。





これが下流(南)方向。






見えるかなぁ、見えないかなぁ。延々と桜。この時期この通りを運転すると渋滞していても気にならない。というか渋滞しているほうがいいくらい。コンバーチブルでなくとも窓を開けていれば桜の花びらが舞い込むこと間違いなし。


気分よく帰ろうとしたらけたたましいサイレン。見ると黒煙が。しかも見る見るうちに濃くなっていった。






火事。この煙の方向へ消防車が何台も走っていく。それを橋のうえで見ていたバカなカップルがケラケラ笑う。見てあの煙、すっげぇ。二人揃ってゲラゲラ。なにを考えているんだろうかと。いや何も考えてないんだろう。大体火事って面白いか?この火事でおばあさん二人亡くなったそうな。南無。






微妙に暗い気持ちになり、ちょうど日が沈んだので帰途に。


帰りのバスも満員御礼。ちょっとは空気嫁よ。と、府立医大前アタリであったか。一人の女性が降りようとして僕の後ろを通り抜けた、まさにその瞬間。ケツをナデナデ。されたっぽい。


これは痴ジョか?痴ジョなのか?と瞬間的に考えた僕はそのイヤラシイお手てを引っつかみ「痴ジョです、この人」と叫んだけれど、運転手ならびに満員の乗客の皆様から逆に怪しい男のように見られてしまい、現場を見ていてもおかしくないくらい近くにいた運転手さんに「ちょっとお客さん、困りますよ、警察呼びますよ」と無線に手を掛けつつ睨み付けられたので、これはヤバイ、被害者なのに僕の方が捕まってしまう、どうしよう、取調べは口の臭い刑事に大声で怒鳴られたりとたいそうきついらしいし、留置場では未だ罪の確定していない被疑者であるにも拘らずトイレがちゃんと個室になっていないうえ、番号でしか呼んでもらえないという非人道的な扱いを受けるというし、そのような事態はなんとしても避けねばならんが、どう見ても逃げ切れない。結局捕まってしまって予想通りの酷い目にあった僕は、それにもめげず裁判では身の潔白を主張して最後まで戦うだろう。でなければご先祖様に申し訳が立たぬではないか。そしてそれでも最後には有罪を喰らうかもしれない。なにしろ相手は若い女性だし、裁判官はハゲオヤジだ。そうなったら…そうなったら僕は手記を書くだろう…「それでもボクは触られた!」…そしてそれは周防正行によって映画化されて柳の下の二匹目のドジョウとなり、裁判費用に使ってもまだ余るくらいの儲けを生み出す大ヒットとなるやもしれない。これはいいかもしれない。


などという手に汗握る妄想にどっぷり嵌っていると、ぷしゅうという音がしてドアが閉まり、発車してしまった。うぬぅ。おのれ。ぬかったわ。と臍を噛みながら口惜しがっていると、乗っていたバスが、進行方向へ(何事も無かったかのように!)スタスタと歩いていた件の女性を追い抜いた。どれ、宿敵の顔を拝んでやろうではないか、とさりげなく左へ顔を向けると、そこには見るからに清純そうな色白でとてもきれいな顔立ちの女の子が居た。むふっ。


情けない話ではあるが、喜んでしまった。あんな子が痴ジョな分けがない。痴ジョはオレンジ色の服など着こなせない。単にぎゅうぎゅう詰めだったから起こった事故にすぎないのだ。いい事故だ。


ということでイロイロとあった一日。それに10kmくらいは歩いた。疲れた。ので、一日遅れの記録とあいなりました。