ごめんなさい ごめんなさい ごめんなさい ありがとう

ということで。行ってまいりました東京。明治大学って最高。


早く着きすぎた(東京駅に10:30)ので、冷たい雨の中御茶ノ水から一端リバティタワーまで行って場所を確認した後、とりあえず秋葉原まで歩いて移動、石丸電気に行った。レコーダーの内臓マイクでは心もとない気がしたので安いピンマイクを購入。安いけれどPanasonicなので多分大丈夫。


それからリバティタワーへ戻り一階ロビーのベンチに座り持ってきた『雲雀』の「花嫁」を読む。いいね、これは。12時ごろになり、カナリお腹が空いてきたのでお昼御飯を食べようとお店を探す。大学ということなので近くにたくさんお店があるかと思ったら意外にない。そうだ、ここは東京だった。別に大学があるからということでお店ができるほど過疎ってないのだ。街が大きいので大学生がいっぱい居るからといって特に影響があるわけではないのだった。すげぇ。


と、すぐ近くのラーメン屋に入り何気なく担担麺を注文する。食べる。辛い。頭のてっぺんから汗が噴出す。失敗。焦る。


動き回るとろくなことがなさそうなので明治大学にもどりラウンジでコーヒーを飲みつつ『雲雀』を読む。12:45にGaucheさんから電話が掛かってきたので、すでにリバティタワーに到着していることを告げる。声が二枚目だったので緊張。


胃が痛くなってきたのでハイチュウのバナナ味を喰う。少ししたらまた電話が掛かってきたので出るとエスカレータのところにいるというので回りこんでみると後ろを向いたGaucheさんらしい人が。と、となりにいた男性がコイツだコイツといった感じでGaucheさんをつつく。やめてー。


初のご対面。うわ、やっぱり二枚目じゃん。うはーと。こっから後は記憶がありません。Gaucheさんといっしょにこられたのがおゆさんとトムさん。挨拶したつもりだけど口がもぐもぐしていただけかもしれない。緊張。


で、講義後の打ち上げ会場を探すということで御茶ノ水周辺をウロウロして、なにやら候補が決まったようなので大学へ戻る。Gaucheさんとトムさんがお腹がすいた、というのでマクドへ行き、お湯さんとふたりだけで会場へ向かった。


で、なんだかんだで一列目のまんなかにすわることになってしまった。もちもちしながら待っているとワイルドな男性が現れたのでほげぇとしていたらGaucheさんからぷりぷりざえもん様であると紹介される(多分)。全然イメージと違うなぁ。


なんか話さないといけないのかなぁともじもじしているとGaucheさんが二人ほど美女つれてこられたのでご挨拶。また口をもごもごさせていただけのような気がするが覚えていない。


装甲しているうちに大蟻食様登場。ばばーん。なんだか頭の中でプチって音がしたような気がしたけど覚えていない。


15分ほど遅れて始まった講義は、朝6時に起きて長距離を移動、しかもお昼御飯食べた後の14時ちょい過ぎというお勉強をするには魔の時間といってもよい時間帯であったにも関わらず、眠くなるような隙がまったくない程面白かった。


録音のこともあって咳を抑えつつ静かに資料を見て、お話を聞く。ふはぁ。あっと言う間に終わってしまった。


その後、打ち上げで色々ありましたが省略。略!あ、一点だけ。あのですね、ネット上のイメージと見た目のイメージが違うというお話を複数名のかたから頂いたわけですが、あの、見た目のほうが嘘です。こちら(ネット)の方が脳髄に直結しているので(多少フィルタもひずみもありますが)素の自分に近いのです。見た目がアレ(どう見えたのかわかんないけど)なのは幼少からの長年に亘る抑制の賜物(!?)です。


あともっと若いかと思った(ぷんすか!)ということですが、それは、えーと、うーん、僕がバカだということなのです。でも、一応理由はあるんです。わたしは幼児から間をおくことなく老人のような人間になってしまったのです。見た目は少年!頭脳は老人!という感じでした。そのようなことを自覚することなく随分時間が経ってしまったのですが、あるとき気がついてしまったのですね。


小さな子供がきゃっきゃ言いながら走り回っていたりすると、ちっとばかりうるさいとはいえ、なかなか可愛らしい、ほほえましいなどと思い、気持ちもなんだかほわぁっとしてくるのですが、まったく同時になんかむかつく!なんかむかつく!とも感じていることに気がついたのですね。で、原因を考えるに、自分にはそのような時期がなかったから、無邪気に走りまわる幸せな子供のことを妬んでいるのだという情けなくも恐ろしい結論に至りました。で、その頃から意識してバカになってやろうとしているのです。それがようやく実を結んできたということなのです。ちゃんと順序通りに成長しないとろくな人間にならないという例ですね。はい。


閑話休題(大蟻食先生もお気に入り)。やっぱもう少し書こう。大蟻食先生も哲也先生もとても心優しい方でしたね。あまりに乱暴に書いていたうえ(自覚はあったのですねすこしは;)、Gaucheさんが大蟻食さまのアイアンクローを喰らうぞぉと脅すので、心底怯えていたのですが、怖いところなどまったくありませんでした。あぁ、哲也先生にはお叱りを受けたんだった;はい。大変申し訳ありませんでした。反省しております(冗談抜き)。あのまんまで行けなどという外野の酷い声も聞こえましたが虫します。だってね、哲也先生最高にかっこいいもんね。黒の革のパンツだもん。それで真っ直ぐ立って、ワイングラスと葉巻を持った姿といったらもうね、あれですよ。見た目はやっぱり数学者ですよ。補足しておくと、僕がいちばん格好いいと思っているのが二枚目の数学者なのですね(ちなみに、二番が物理学者、三番が生物学者です)。


しかもね、話がすごい面白いのです。二次会で映画の話伺ったのですが、滅法面白い。もうずーっと聞いていたいくらい。いくらでも湧き出る知識・見識。もちろん小説の話も面白かった。ガキさんがナントカ・カントカというアメリカの作家の本を買ったといったら、いやいやあれはトーマス・ベルンハルトの『消去』には及ばないよ、ナントカ・カントカは多面的に膨らませているけど抑制が効いていない(制御できていない?)、ベルンハルトは一箇所でグルグル(人差し指で円を描きながら)・グルグルしている、あれが凄いんだ、といったら、ガキさんがじゃぁアメリカならなにを誰を読めばいいんですか、と叫ぶように聞いたらブレット・イーストン・エリスがある!というお答えでやっぱり最後は「ここからは出られません」がいいという話に。あんな解説聞いたことが無い。自分がいかにバカかわかってしまうのがなんだけれども、ああいう読み方が少しでもできるようになれば頭打ちっぽい読書の面白さにブレイクスルーがおこるな、などと妄想。


大蟻食先生のお話ももちろん面白かったし、優しい方だった。アイアンクローなんてとんでもないデマだ!複数のことを同時に考えられないくせに2つのことを交互に考えてひとり混乱していた結果、寡黙((c)ぷりさま)になっていたところ時折話を振って下さった(!)。まったくお隣という良い席を独占していた上にとんでもない鈍さで先生に要らぬ気まで使わせてしまった。これはいつものように空気なんて読まないぞ、常識なんてあっちいけ!といった意図があったわけはなく(もちろん)、素で頭が回っていなかったということで、これまた反省するほかありません。


しかし美術・美学の人たちっていうのは、これまでまったく見たことがないタイプの人達で、お話の大部分は判らないんだけどもそれでも大層おもしろかった。なかでも高遠先生はとても物腰の柔らかい上品な方で、話かたもとても静かなのに中身はとっても熱い。ああいう雰囲気の先生は沢山見てきた理系の先生のなかでは見たことが無い。


もちろん。お集まりの皆様もとても良い方ばかりだった。見た目は普通なのに頭のなかが濃い濃い。誰もが何かに詳しくて、自分の領域といった感じのモノを持っていて、話が面白い。俺なんてなんもなかったなぁ。話のネタもなかったので当然話を振ることもできず、判らないことが多いからちゃんと受けて何某かの出力をすることもできず。やっぱり、昔の文句で読んでいたような人たちは今でもいっぱいいらっしゃるのだった。なんでもっと書いてくれないのかなぁ。ま、いいか。


そうそうお礼お礼。なんだか浮いてるのか沈んでるのかわからないヘンなのを暖かくいなしてくださいました皆様有難うございました(とくに美女のみなさま)。最初っから最後までずーっと気を使い続けてあちこち動き回って世話をしてくださったGaucheさま。有難うございました。あの視野の広さは日本代表クラスです。北京期待しています。最後、練馬なる地まで送り届けてくださったぷりぷりざえもん様。なんだかんだで1:30まで説教喰らって風呂にも入らず眠ることになりましたが凍死は免れることが出来ました。有難うございました。脳ミソがビリビリするほどものすごく面白いお話を沢山してくださった佐藤哲也先生、佐藤亜紀先生有難うございました。


はぁー。最後はサインまで頂いたし(空気読めずにヘンなとこだったけど)。もうお腹いっぱいだ。これほどしあわせ感に溢れていたのはいつ以来だろ。いや、そもそもそんなときあったっけ?まぁ・・・いいや。眠くなってきた・・・