新年早々これは酷い

昨日、詣でて帰って、まだ真っ暗闇の深夜だったので寝たらとんでもなく酷い夢を見た。

巨大なプラントとその管理棟で殺し合い

『ダイハード4.0』で出てきたものに近いけど、管理棟はもっとしっかりした鉄筋コンクリートの白壁のビル。プロらしい二人組みが一人の男を追いかけている。二人とも落ち着いていながら動きは敏捷で言葉をかけあうことなく互いにバックアップしながらすごい速さで追い詰めていく。追いかけられている男は長身で幅もあり、白い肌の所為でくっきりと目立つ黒い髪は腰に届こうかという長さ。顔は兎も角、背格好はアントニオ・バンデラスっぽい。


追いかける二人は明らかにプロであるけれど、逃げる男は螺旋階段を飛び降りたり、屋上から屋上へ飛び移ったりとパルクールし放題。猿のように飛び回る姿を見ているうち、この男が遊んでいるように見えてくる。それが続いているうちに本当に遊んでいたことが解る。余裕をもって逃げ回る男の顔が映し出されると明らかに笑みを浮かべている。


屋上の一角に追い詰められた男が仕方なくそこから飛び降りるが、実際は5センチもない壁面の出っ張りに片手でぶら下がる。これは予定していた動きではなく、落ちていく瞬間に判断してぶら下ったようで、男の反射神経、運動神経、身体能力が尋常でないことが伺える。ビルの外壁にぶら下りながら二人が覗き込む瞬間を待っている。予定通り覗き込んできたひとりの胸辺りを打ち抜くとそこから反撃が始まる。撃たれたパートナーを引き摺りながらビル内へ後退する。男はそこを追撃するがなぜか二人の傍を撃つだけで意図的に外している。


撃たれた男もようやく立ち上がり二人揃って銃を構えようとしたところへ大小数本のナイフが飛んでくる。二人はそれをかわすが、その一瞬の間に男が距離を詰め、手に持ったナイフで二人同時に斬りかかる。撃つ暇も無く斬られる。そこへ。


ういーん♪ういーーーん♪ういーーーーん♪(←Mobyです) ジェイソンが新米らしい若者と登場。ジェイソンといってもチェーンソーじゃないよ。ボーンです。マット・デイモン似の奴が二人の加勢に。ジェイソンが男に向かって数打ち込むと男は驚いたように壁や手すりを足場にして飛び回って避ける。一段ギアを上げたような動きで、身体機能を目いっぱいまで引き出している。男は先ほどと同じようにジェイソンに向かって自身が弾丸であるかのようにスプリントしながら同時にナイフを数本投げる。ジェイソンはかわすが本数が多くよろめくその間に男は瞬間的にジェイソンの懐まで入り込む。男がジェイソンと交錯する瞬間ジェイソンは男の手にあるナイフを叩き落し男のわき腹を打ち付けるが、男は今しがた自分が投げて螺旋階段の手摺部分に刺さっていたナイフを抜いて斬りつける。ジェイソンは左手で首を庇う。ザクッと手首から小指にむかって側面が切り裂かれる。体勢を整えてそのまま通り抜けた男に向かって銃を向けると男は躊躇なく螺旋階段の中央吹き抜けの部分を飛び降りる。そのときの顔が自分の全ての能力を全開にしている興奮の所為で引きつりつつもこれまでに無く嬉しそうな表情になっていた。


残された4人。先ほど斬りつけられた二人の様子がおかしい。そのうち立っていた男(撃たれたパートナーを引きずっほう)の頭が弾ける。胸を撃たれていた男の右手は強い力で斬られたせいではっきり二つに分岐していて、その別れ目辺りに血で覆われていて黒っぽくみえるがはっきりしない、すこし大きなさいころくらいの物体が埋まっている。どうやら切り付けると同時に小さな爆発物を打ち込まれているらしい。相棒の頭が吹き飛んだのもその所為らしい。ジェイソンはその男の手をとり爆発物を慎重に取り除こうとする。


そこで目が覚めた。物凄く気持ち悪かった。正直、ジェイソン・ボーンが出てきて映画と同じかそれ以上の動きをしていて面白かったんだけど、敵の男がもう人間ではない雰囲気がはっきりと現れている上、殆ど混じりけの無い純粋な悪意の塊っぽい。心底喜んで殺しまくっている。しかも続いたとしてもボーン負けそうだったし。これが初詣帰りに見た夢。そのまえにもう少しましな夢を見ていたと思いたいけど覚えていない。