((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル

鞄のポケットに入れたまま忘れていた『ぬかるんでから』。←こういうときに句点を付けるべきか。いや、つけないとそこで文章が終ったことがわからないので付けるんだろうが、見たことないな。ということはあれか、鍵括弧閉じで終る文章はそもそも駄目ってことか?ん?


朝、駅へむかふ途中何かが左の視界の隅を天から地へとシュッと横切った(ん?垂直方向は横切るとは言わないのか?なんと言えばいいのだ?)のでうおっと反応したんだけども、実際は歩みが止まっただけで気付いたことによる効果は特になかった。で、なにがおちてきたのだろうと見ると茶色いナニかであって空を見ると電柱に鳥がいたので糞だと分かった。その糞が。


左手に持った鞄と靴(ちょ、漢字が似すぎ)のあいだにおちていた。狭いぞそこは。なのに鞄にもズボンにも付いてない。ただアスファルトの地面に激突してささやかに飛び散った糞があるだけ。なんという確率か。とその時に鞄のポケットに入れた『ぬかるんでから』に気付いた。


ありがとうヘンな鳥さん。ちょっと気持ち悪い、見たことのない鳥だった。茶色い糞というのもおかしい。こいつはなんだか佐藤哲也の小説から抜け出してきた怪鳥のようだ。


ということで、帰りの電車のなかで読んだのが『無聊の猿』(ぶりょうのさるって読めなかった)でございました。これ、ここまでで一番面白かった。


舞台設定が奇怪(キッカイと読んでください)で、雰囲気は映画の『キューブ』のよう。暗い。なにしろ鉛色の窓が一つしかないのだ。そんな部屋が横10×縦15階のビルになっており、私の住むビルのほかに同じビルが真向かいに一棟とその両側に2棟、つまり4つのビルで口の字を作っている。


その口の部分のそこには黒い水が溜まっており、微風によって漣が立っているんだが、そこには赤いゴム鞠が浮かんでいる。もうこの場面だけでぞわーっと。前作の鏡台に映った月夜の丘でのダンス以上にぞわーっと来た。すばらしい。


といった感じで結構ホラーなんだけども、“語り手である私”のおつむが例によって夢現というのか寝起き3秒後のような状態であるので、しょうもないことばかりを延々と考えているのであって、そこがなんとも面白い。薄気味悪い極薄シートが掛かっているんだけど笑ってしまう。例えば、

井戸の底とつきあうのは危険がともなう。



とか

強引に磨き続けても無間地獄に陥っていくだけだ。



とか、これだけ読むとやっぱり薄気味悪いんだけども、文脈の中でコイツらが現れるとどうしたって吹いてしまう。というか電車のなかで吹いた。それまでは結構鬱々とした雰囲気であっただけに余計に来る(俺の顔も相当ヘンだったんだろうな。やってくれた喃、哲よ)。


これら私の反応、思考以外にも、私の行動が面白い。ま、おかしなのがずっと続いてるとやっぱりホラーになってくるんだけど。


猿のデザインも、動きの描写もすばらしい。想像力がすごい。そこに、解説の伊坂幸太郎たんの言う「言葉の面白さ」が加わって、というか混ざり合ってとても不思議で可笑しくて不安な世界が出来上がっている。これも悪夢系なんだけども、ひょっとすると極めて個人的なことで、つまり似たような悪夢を見たことがあるということで個々まで脳ミソを刺激されたのかもしれないけど。


そうだとすると、この本に出てくるいろんなお話のなかで、一番面白いお話は読む人それぞれに違うのかもしれない(当たり前か?)。


いやぁ、『無聊の猿』面白いです(あ、部屋の角の記述がいまいちわからなかったけど。数がね、ちょっと)。



ということで、どういうことか分かりませんが。

ぷりぷりざえもん 『多分大蟻食さまは身長170ちょい程度ですよ。





・・

・・・



?!

なんですってー!


170cmちょいで、幅もあり、体脂肪率無問題でも通常より+10kgで、20分やそこら走ったところで息が上がることもなく、さらにボクシングも嗜んでおられて、そのうえにあの毒舌を搭載してるデスって!そりゃ気分はもう化け物虎女ではないですか。


これ読んだとき結構本気でちびりました。ひょっとすると大もちびったかもしれません(胃酸が…)。かなりショックです。怖いです。


ボクシングやってるとか体丈夫なんだとか聞いていても、どこかで、なんとなれば勝てるだろうと高を括っていたのですね。それがもう。そ、そんなー!殴り合いでも負けそう。これまでさんざ書き流してきた悪口雑言罵詈讒謗の嵐のかすかな残り香(なにを書いたのか覚えてないけどなんとなくっていう。っていう。)を嗅いだだけで死を意識せざるを得ません。


これまではたらいた非礼の数々、いや、非礼の数々数々数々……いえ、非礼の山、お許しくださいなどとは口が裂けても言えませぬが伏して臥してお詫び申しあげます。m(_ _)m 








とか言ってもね、ぬっころされんだろうな、俺。どーせ。へっ、ど、どうせぶっ殺されんなら頭なんか下げランねぇぜ(´ヘ`;)


明日からもこれまで通りで行きます。否、逝きます。