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最近は電車の中でも読まずに寝てしまうので、なかなか進みませんが。『記念樹』読みました。
なんというのか、この佐藤哲也という男は。妻妻妻妻妻毒妻妻妻。妻ばっかりじゃんか!奥さんばっかりじゃんか!
というわけで、今回もまた妻が重要な。今までと同じかそれ以上に重要な。
妻ってのが半分神様というか信仰の対象というか縋るべき存在というか存在理由というかそれくらいすごい。で、その妻から悪夢のように捨てられる。妻の方はそんな意志はない様子。只ただ普通の人である私=夫の一人相撲に見えんこともないけど、悪夢ってのはそんなもんでしょう。
ね、哲っちゃん。実際に見た悪夢書いたンダヨネ。だから書く事が苦痛なんだよね。繰り返し、細かいところまで、繰り返し思い出し、書き落として、目に見える形にする。悪夢の反芻ゲロだしなんて。
うぬもドMよ喃…
で、この『記念樹』ですが、鏡台の三面鏡(小島麻由美!)に映った寝室の窓の向こうに見える月明かりに照らされたゾンビと妻のダンスのところがとてもいい。ぞわわわわーっときた。この瞬間のために読んできましたわたくしは(いや短編ですが)と。なので、後の分がね〜。
この短編集が何時書かれたのか知らんが(調べない)、なんかイマイチバランスがわるい気がする。『サラミス』のときはもっともーっとよかったぞー。
偉そうですがなにか?お客様は神様ですから僕も神様ですからですから!