思い出した!

なにを思い出したかというと一昨日、【映画】Zodiacで書いた嘱託殺人の話。

こいつを見て思い出したのが、日本のどこかで、寝たきりの妻を看護し続けた夫が、妻に頼まれたんだったか、最後には殺してしまう事件があって、模擬法廷でこの事件の弁護をどうするかっていうのを昔NHKだったかでやった番組。



探すとありました。ネットって結構すごい。

「青春法廷/生命を問いかける学生たち」(NHK)の録画を見た。実際にあった安楽死事件をもとに、北里大学の一年生22人が3カ月の準備期間をかけて、模擬裁判をつくりあげる過程を追ったドキュメンタリー番組だ。死ぬ権利と生命の尊厳について必死に議論し、悩みながら自分なりの考えを導いていく学生たち。2時間たっぷり、画面にくぎ付けになった。



まさにこれだ。で、ここにも書いてある通り、実際に起こった事件についての模擬裁判であって、その事件ってどんなだったかなと探すとこれまた発見。というか多分これだったように思う。

◇大阪地裁嘱託殺人事件

  ○判決 懲役1年、執行猶予3年。

  ○事件内容

   事件発生は1977年(昭和52年)7月6日。

   被害者は被告人の妻(当時65歳)である。



で、この事件がNHKで放送した模擬裁判の元ネタだとすると僕の記憶が間違っていたことになる。
更に、安楽死の実行方法に言及し、倫理的にも妥当なものは考えられないとする。すなわち、「単に、死にゆく者の苦痛が少なければそれで足りるものとは思わない」とし、被告人が刺身包丁で胸を2回突き刺している点について、「このような、刃物を用いた殺害方法が果たして倫理的に妥当なものといえるものか甚だ疑問であ」ると考えている。



刺したあと首を絞めたのではなく、2回刺していたことが問題だった。これを読むとそうだった気もする。


兎に角、この不幸な夫婦、特に夫のほうは、散々悩んだ挙句自らの手で殺そうと決心し、実行したんだけども、妻は直ぐには死んでくれなかった。それで2回も刺したんだろう。そのときの僕は何の情報もないのにかなりはっきりとそんな光景を想像していた。


この番組、ギャラクシー賞など獲ったようだし、個人的にも相当強い印象を与えられたので覚えていた。これもう12年も前に放送されたもので、僕は当時1回見ただけなのに覚えている。死ぬこととか殺すこと、生きること、そういったものにのめり込みやすい時期だったのかもしれない。

安楽死事件―模擬裁判を通してターミナルケアのあり方を問う

安楽死事件―模擬裁判を通してターミナルケアのあり方を問う

これ図書館にはないなぁ。