晴れ


兎に角蒸し暑い一日。バスや電車でおっさんと接触すると死にたくなる。なにも言わずに下向いたまま身体をぶつけて通ろうとする。一言声をかければどくっつーの糞爺糞婆!ほんと気持ち悪いからな。臭いし。

どうも子供の方がましなんじゃないかと。ぶつかられても不快感が少ないし。兎も角。躾がなってない爺婆は死んでよし。

とか。暑いし仕事の効率も落ちまくりだし苛々することも多いけれど。



通り道に梔子(くちなし)の花が咲いていた。写真には二輪しか写っていないけれどこの木は大層立派なもので、艶やかな葉っぱのこんもりとした山のあちこちに白い花が沢山咲いている。

これがとても良い匂いがする。前を通ると、甘くて柔らかく品の良い匂いがふわっと香る。

最近よく飾ってある百合は匂いがきつすぎて臭く、厚化粧のオバサンを思い出させるので嫌い。クチナシはそうねぇ、音大に入ったばかりの初心なお嬢様といったとこか。兎に角、少々毒があったとしても顔を近づけたくなるようなそんな香り。

実家にもクチナシが一列にずらっと並んだところがあったけれど咲いている時期にはいつも居なかったので、ここまでいい匂いのする花だとは知らなかった。涼やかに光った葉っぱが綺麗だけど、単にホウジャクが卵を産みに来る木としか認識していなかった。今頃はだれも通らない庭の端で咲いてるんだろうなと思うと勿体無いなぁと思う。いや、帰らんけどね。