前略

…というわけで買った。amazon使った。

鏡の影

鏡の影

ソフトカバーなのね。ま、贅沢言い過ぎか。で、パラパラとめくってみたらあることに気が付いた。


それは、始めのうちは新潮版と全く同じなのに、後ろの方になるとページがずれている。試しに数えてみると、一頁当たりの行数も一行当たりの文字数も同じ。なのにずれていく??


でさらによーっく見てみたら、送り仮名が違った。同じ第12章のあたま(6行目)を見てみると

ヨハネスは腰掛に腰を下ろして自称博士が現われるのを待った。  新潮版 p191

ヨハネスは腰掛に腰を下ろして自称博士が現れるのを待った。    ブッキング版 p191



次は、漢字と平仮名の違い

水は立ち所に白濁した。それから仰向けに仰け反ってコップを呷った。     新潮版 p192 2-3行目

水はたちどころに白濁した。それから仰向けにのけぞってコップを呷った。   ブッキング版 p192 2-3行目



これによるずれは、大抵は会話文の始まりや次の段落の開始によって解消されるけれど、時々一文字分だけ改行されたりされなかったりするので後ろの方ではページ数までが大きく異なる結果となるみたい。で、このあたりで2行ほどずれたために第13章の始まるページがずれる。


この後も漢字と平仮名の違いや送り仮名の違いのズレが、時々段落や会話文による改行のバッファをオーバーしながら積み重なっていく。


いや、なにを言いたいのかというと、これまで新潮版でメモしてきたページ数や行数なんかが役に立たなくなっちまったぜチキショー!!というこってす、はい。


ちなみに新潮版が1993年10月15日の初版本で、ブッキング版が2006年8月8日(そろばんの日)の第二刷!!です。ブッキングの初版は2003年12月10日です。こういう売れ方ってあるのね。これがロングテールというやつかうぇぶ2.0のおかげか…アー!! イテッ!貴様ァ何をするッ!あぁっ…―――

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と何者かに後頭部を激しく殴られたわけですがおかげで思い出した。この裏表紙にあるバーコード。何時頃からだろうかでかでかと印刷されるようになったが俺は激しく気に喰わん!喰わんぞッ! それも2段だったりする。大体値段の表記だってキライなのになんなんだこれは。こんなものは奥付の下の下のほーにこっそーりちいさーく書いておけ。イヤなら帯に付けとけ。町の景観もいいが本の景観もちったぁ気にしやがれ。バッキャロー!