台湾海峡一九四九』読み終わった。


いやもう面白い。視点としては民衆はどこの国であろうと虫けらのようなものですね、という感じなんだけど、かつ著者の言葉はカラッとしていてどこか突き放したようなそれでいて離れないと言う不思議な文章。その所為かかえって熱い情があるのだな、と勘ぐってみたり。いちおう日本の資料にもあたったようだけどやっぱりどこか日本は嫌いなのかなという気もした。


著者の両親は外省人で、本省人にたいして距離を感じて育ったもよう。息子はハーフドイツ人でドイツで学校に通っている。それもあって少しだけどWW2のドイツとソ連にも触れている。


とにかく庶民はどこも同じね、と思いつつ中国の国共内戦の規模の大きさに震えた。大会戦の結果50万が壊滅とかね。