のち曇り。


風邪ひいたかも。ちょっとそんな感じの頭痛。



夜、ふと空を見上げてみると思いがけないほど多くの星が見えた。「ほーっすごいなー」とぼんやり見とれていたら視界の端に異変が起きた。


視界の両端と上のほうが動いていた。星だと思っていたものはなにか別の光源だったらしい。その偽の星のおかげで視野のほとんどを占める空のかなりの部分が動いているのが分かった。はじっこに見える本物の星だけが動いておらず中央の光だけがゆっくりと動いていた。


視界を覆い尽くさんばかりの巨大な黒いプレート。その全面に星と間違えた光源が散らばっている。そのプレートがこちらに向かってゆっくりと倒れつつ地上に向かってこれまたゆっくりと落ちてきているのが分かった。


落ちたとしても底辺はずいぶんと向こうに着地するだろうが、落ちつつ倒れてくる板の上辺はここまで届くんじゃないかと思えた。といってもあまりに巨大なので逃げても間に合わない。これだけ大きいと自分が死ぬだけじゃない、地球も持たないかもしれない。