ラスト・ターゲット 【The American:2010】

見た。


ラスト・ターゲット [DVD]

ラスト・ターゲット [DVD]




んー微妙。話は腕の立つ殺し屋Mrバタフライ=エドワード(ジョージ・クルーニー)がある相手に出会って足を洗おうとするというよくあるパターン。


画面も地味、アクションも地味。地味だけど緊張感はあるので退屈はしない。主要な舞台が山ごと城にしたような町(Castel del monte)で石が敷き詰められた細い路地が縦横に走る迷路のようなイタリアの田舎町。もうちょっとその辺がいかせればよかったのに。


最後の仕事が銃のカスタムということでその辺の材料や道具で工作しているんだけど、サプレッサーを作ってるシーンが面白かった。あと銃弾に水銀を注入していたんだけど理由がわからない。最初「水銀入れるか?」と聞いてクライアントが「それがいい」という会話を聞いたときには冗談かと思ったくらい。


"Bar del monte"で酒を飲んでいるときにレオーネの『ウエスタン』が掛かってた。バーテンが「セルジオ・レオーネ、イタリア人だ」って余所者(アメリカ人)に説明する。


町に入ってすぐのときからずっとエドワードに話しかけ地獄から救い出そうとする神父のじいさん(Paolo Bonacelli)がいい感じだった。彼が最初の頃に言った台詞が面白い。

You are American.You think you can escape history.




この映画の原題は『The American』なのでその辺も見せたかったのかも。薄いけど。でも作ってるのはアメリカ人(クルーニー製作)という。。


ただ途中で猛烈に眠くなって寝落ちしてしまい、猛烈に嫌な夢(砲撃受けてとなりにいた男が上半身だけになってしまうんだけどまだ生きていて、飛び出してしまった右目を右手で取り出して口に放り込み飴をなめるように転がしながら微笑んでこちらを見ているという)見たので、映画の後半はちょっと夢のダメージ残ったまま見てしまった。なので色々普通に見られてない気がする。全体のテンポもわからんし。


でもまあまあ面白かった。またいつか見直してもいいレベル。