しあわせの雨傘 【Potiche:2010】

2本目。


映画『しあわせの雨傘』公式サイト


冒頭から予告を見てずっと気になっていたカトリーヌ・ドヌーブのジャージ姿が見られた。1970年代後半が舞台で、それっぽい色づかいと音楽が使われていたけれど、この音楽というか短い効果音のような音が気に障る。なにか意味がありそうで結局これといった理由はなかった。



お話は前半はよかったものの中盤から後半はグズグズ。行き当たりばったりとまでは言わないけれど、こう、もともとあったちゃんとした脚本が編集に合わせて切り刻まれた結果どうしようもないことになってしまっているような、そんな感じ。結果だけみたらほとんど香港映画だもん。現場で撮りながら適当に話を作ってしまったような。


太ったドヌーブも悪くはなかったし、マルマルと太ったジェラール・ドパルデューはほとんどアニメーションのキャラクターといっていいくらい面白いビジュアルと動きになっているし、一番の目当てだったファブリス・ルキーニもけっこう良かった(あのすっとぼけた顔はやっぱりいい)んだけれど、話があそこまでダメだとちょっと救えない。ハチャメチャにするならもっともっと、終盤にむかってスピードを上げていって最後はロケットを打ち上げるくらいの勢いでドヌーブを飛ばしてやらないといけないんだけど、ドヌーブの歌謡ショーでお仕舞いってあんたね。


ということでちょい損した気分。