晴れ
晴れると昼間は暑い。
夕方、日比谷へ。シアタークリエへ行く。
正面までいって劇場を間違えたことに気がついてあわてて銀座へ。ル テアトル銀座。
内野聖陽主演の『イリアス』を見る。体調が悪かったせいもあって半分寝ていた。前半はいびきまでかいていたという。そういうときは冷静な観察はおいておいて、起こして欲しいものだ。
後半も寝てしまった。平幹二朗のプリアモスが内野のアキレウスのもとに池内博之のヘクトルの遺体を引き取りにいく場面が始まって眠気に引き込まれた。起きてもまだプリアモスとアキレウスの二人がグダグダやっていた。どんだけ長いんだ。
特によいところはなくもっさもっさしたトロイ展開に間の悪いやり取り、内野の動きはまったくもって昭和っぽいなつかしい感じ。
木場勝己のアガメムノンは日本語の発音がNHKアナウンサーのようでよかった。高橋和也のオデュッセウスは眉間にしわを寄せた難しい顔で怒鳴るだけ。とても知将には見えず。
だが一番むかついたのはチョウソンハのパトロクロス。おめえうるせーんだよキーキーキーキー!でかい声だしてりゃ熱演してるとでも思ってんのかこの野郎。とか思った。でも彼のキーキー声で眠気が醒めたこともあるのでよしとしよう。というか前回みた野田秀樹の『ザ・キャラクター』にも出てたのね。どおりで聞いたことのある声だと思った。あのときはそんなにむかつかなかったので、演出の使い方に問題があるのかもしれない。でもこのパトロクロスはさっさと死ね、と思った。ようやく死ぬところまできたらまたこれが5分10分かけるわけ。はよ死ね。と、ようやく死んだと思ったら亡霊として全身白塗りで出てくるの。はぁ。
新妻聖子はよかった。歌がうまい。立ち姿も良い。ナレーターとして使うのはどうかと思った。というかこの劇言葉での説明が多すぎる。舞台にする意味ねーじゃん。
私のいびきのせいか、休憩後前にすわっていた三人が帰ってこなかった。すまんね、風邪気味だったのよ。葛根湯飲んだ。