晴れ


暑かった。

寝ている最中にわりと大きな地震。即座に目が覚めて一息でズボンを履いて外へ。が、誰もいない。

兵庫県南部地震以来地震が起きると一瞬で目が覚めるようになったし、すぐに着替えるようになった。幸いまだ生きている。

がしかし。目覚めた時点で太陽がギラギラ。もともと少ないやる気を挫かれる。ここ数日ずっとこんな感じ。いっそのことやる気ゼロになればいいんだろうか。

しかし、夕方はいい。夏の夕方は素晴らしい。気温もまだまだ高いが、湿度は梅雨時にくらべるとグッと低くなっているし風があれば心地いい。空も、ぐるっと見渡せば青空から夕焼けが一度に見ることが出来るし、その中に月もはっきり見えたりする。

微妙な色合いの空を反映して自分を囲む風景も昼間とは違った色味を帯びていて、とくに田んぼの苗などはその緑色がうっすら赤みを加えられてなんとも言い難い美しさを感じる。

空気も夕立がきそうでこない感じでそわそわさせられる。落ち着きが無くなる。いちばん事故に遭いやすい時間帯だというけれど、確かに危ない気もする。

短い時間だけど明らかに違う世界がそこに、いつもの見なれた町に出現するというのはとても楽しい。