ザ・ウォーカー 【The Book of Eli:2010】

デンゼル・ワシントン主演でゲイリー・オールドマンが久しぶりの悪役ということで見てきた。

予告を見た限り、画面のトーンが好きになれなかったのでビデオでいいやと思ってたけど、某所では評判が良かったのでつい。


ん。本の中身については予想から少しずれていた。ま、あんまり非科学的なことはやらずに済ませていたのは良かった。正直に申しますと真っ白け、だと思ってた。


ということで、デンゼルの動きを確認するためにもう一度見たくなる設定だった。ゲイリー・オールドマンのほうはやせっぽちで少々頼りない感じだったけど顔のアップを見るとやはり怖い。悪役が良いよ悪役が。


で、ゲイリー・オールドマン演じるカーネギーの右腕らしい荒事専門の男がいるんだけどこいつが口笛を吹いていた。曲は『ワンス・アポナ・タイム・イン・アメリカ』のモリコーネ






で、映りはしなかったものの蝿が飛ぶ音がときどき聞こえていた。連想したのはセルジオ・レオーネの『ウエスタン』


やっぱりこれはSFの設定なんだけど西部劇だわ。西部の荒野の小さな町(と水)を牛耳る悪役とちょう強い正義の味方の対決。


西へ向かうといいつつ東へ向かってたりどう見ても歩くのが速すぎたり、ちょこちょこオカシイところがあるけど、全体としてはまあまあ。最初のネコ狩りのシーンはかっこよかった。


King James Versionの聖書って初めて聞いた。ジェームズ1世が作らせた欽定訳聖書ということらしい。お、英国国教会というやつだな。滅ぼさねばならぬ異端だな。離婚したいだけでエライ無茶やったもんだ。


そうだ。酒場で一番最初にデンゼルにつぶされた男。Evan Jonesという役者なんだけど、見るからに頭悪そうな顔、というジャンルではかなりのものではないかな?と思った(見えるだけだろうけど、そこがすごい)。というのも彼が『ジャーヘッド』で演じていたイラク人の遺体を持ち歩くキチガイ海兵隊員ファウラーをすぐに思い出したから。凄い顔してるよなあ。ドミニク・ピノン系の顔。