プリンス・オブ・ペルシャ 【Prince of Persia: The Sands of Time:2010】

哲也せんせがあんま興味ないと小耳にはさんだので見てきた。


プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂


まあ、ジェイク・ギレンホールが好きなので(姉ちゃんのマギーも好き)結局見に行くことは決まってたようなもんだけど。


『パリより…』とは違って結構お金掛かってる感じ。主人公ダスタン王子のアクションがパルクールなんだけども、どうも動きやアングルがゲームっぽい。というか『アサシン・クリード?』まんまに見えた(私はゲームしない人間なのでこれしか知らない)。さっき調べたら元々ゲームらしいので当たり前といえば当たり前か。


長髪の王子がどうのこうの、と言うことだったけれど実際映画をみるとそんなに悪くなかったので、ポスターの写真が良くないのではないかという結論に至った。というかあの角度のあの写真最悪の一枚だ。なんであんなの選んだのかわからん。


この映画も『パリより…』と同じくそんなにややこしい筋立てではない。というかすっごく単純だった。映画をみて誰が悪役か分らないひとはいないだろうと思うくらい分りやすいキャスティング。というかさ、分ってないのは映画の中の登場人物だけだろ。というかさ、少年だったダスタンが王様に拾われたときの顔はそれなりに善人ぽく見えたけど、王子たちが成長した現在の顔はもうみたまんま悪役だもん。おいダスタン、お前そいつの顔ちゃんと見ろよww分るだろwwって突っ込みたくなるくらいの勢いで悪役。


キイキイ声でわめき倒す王女さまジェマ・アータートンも、最初絶世の美女という触れ込みで登場したときにはえ?なにいってんの?と思ったけど見ているうちにどんどん魅力的になっていったし途中から出てくる小悪党アルフレッド・モリナも楽しい。あの半盗賊半商人の連中はなかなかいい。ダチョウのシーンも結構笑ったし。


他にも王が廃止したはずの暗殺集団ハッサンシンのアクションも楽しかった。忍者とか好きなのね。蛇使いのためにわざわざ小さな砂嵐のなかに入って移動してるところとかワロタけど、いいよ。色々変わった武器も見られたし。

ベルセルク』ででてきた暗殺集団バーキラカを思い出した。砂漠に黒い覆面で忍者のような超人的な戦い方をするのっていいじゃん。『300』ででてきたクセルクセスの不死軍団も見た目よかったし。


さらに他にも。本当なのか創作なのかは分らないけど、砂漠に暮らす民族のなんというか風俗習慣みたいな、そういうところも見ていて楽しかった。砂嵐のときに馬をあんな風に寝かせて頭だけ天幕に入れるのってほんとなのかな〜?


ということで、さすがディズニーと言うべきか、子供が見ても問題なく楽しめそうな(もちろん大人が見ても)よい映画でした。うん、いいよこれ。“面白い映画”というより“楽しい映画”だった。珍しい。砂漠の映画のなかでは一番好きかも。『ハムナプトラ』より好き。ゲームの映画化としても珍しく成功してるんじゃないの?ゲームっぽすぎる画面がちょっと気になったけど。


時間が戻ってしまうとあの忍者連中も生き返ったりして面倒だろうとか思ったけど、ちょっとかわいそうなのはせっせと金を運んだ小悪党商人のアルフレッド・モリナ。せっかくのタックス・フリーな収入だったのにねーw


一点気になるのはハッサンシンがハゲから受け取った黒い布につつまれた物。なんだったのかわからない。見落としたか聞き逃したのか。ダスタン追跡に必要ななにかだったのかな。


最後に。この映画もプロデューサーの名前を宣伝に使ってるけどこっちはいいんじゃないかと思った。ジェリーブラッカイマー。ベッソンよりは打率いいよ、きっと。