パリより愛をこめて 【From Paris with Love:2010】
見てきた。
「パリより愛をこめて」
なぜだか気に入ってるジョナサン・リース=マイヤーズが主演ということで、出世したなぁと思いつつ見に行った。
映画はシンプルでこれと言ったひねりもなくあっという間に終わるコンパクトでよくできたB級映画(『狼の死刑宣告』はちょっと気持ち悪さの混じったB級だった。B-か)。95分だった。監督は『96時間』のピエール・モレルで、そう言われればシンプルな筋にそって短い時間にたくさんアクション詰めてというところがそっくりかも。
アメリカ本国からパリに送り込まれる凄腕(死語か)というか滅茶苦茶だけど結果だけは出すエージェントがジョン・トラボルタで、重々しい見た目(ありゃ『アメリカン・ヒストリーX』だろ)からは想像できないほどよく動く。
ジョナサンはスパイ修行中の大使館員の役だけどもアメリカン人に見えない。あとヒゲ。最初見たとき、どうなん?と思ったけどこっちはすぐに慣れてしまった。
おかしなところは色々ある。なぜ付きあっている女性にスパイやってるなんて話をしてるのかとか付き合う前に調べたといいながら私生活について何も知らなかったとか隠しマイク取り付けるのに指紋ベタベタ付けまくってていいのかとか(当然血液型から指紋までしっとるだろフランス側だって。ちがうのかな?)そのくせ車に残した指紋を気にしているとかあんなヘボな爆破でその指紋が全部取れるのかとか。
でもそんなのはいいのだ。あの結末まで一直線、ほとんど何も考えさせないくらい茶っ茶と話を進めていれば。変なストレスが溜まらないテンポつうものがある。
ただMVPは高速でアウディをぶっ飛ばしてた(あれで箱乗りとかないわ。しかもAT4対戦車弾担いでとか。あぶねえw)運転手。ぱっとみ脳ミソはいってないっぽいけどあんだけ運転技術あれば文句ない。
最後に。そろそろリュック・ベッソン制作とか付けるのやめたらどうかと思う。いらんだろ別に。