グリーン・ゾーン 【Green Zone:2010】
見てきた。
『グリーン・ゾーン』(音がでる)
ポール・グリーングラスとマット・デイモンのコンビ(予告で見たリドリー・スコット&ラッセル・クロウのコンビにも期待してしまった)ということで割と期待を持って見に行ったのが悪かったのかもしれない。微妙だった。
戦闘シーンはあるもののこれはアクション映画ではなかった。どちらかというと上品に作られたマイケル・ムーア映画のようで、だったら僕はマイケル・ムーアの映画として見たかった(やり過ぎてでか尻でも撃たれてれば言うことないんだけど)。
将軍を巡るひとつの大きな流れがどのように終わるのかについてはかなり前から予感され、実際その通りの展開になる。ほんとうのところはイラン・イラク戦争辺りになにか個人的な理由があるんだろうけど、詳細を見せないまま。これはこれでいいんだけど、それならそれでフレディについてもうちょっと別な撮り方が必要だったと思うんだけど、どうすればいいのかわからない。というか、なんかこう嫌なキャラクターなんだよな、“ジェフリー”ってのは。小賢しいというか卑怯と言うか、なんかすごくダメな感じがする。
イラク軍を解体したあとの混乱のほうこそを撮るべきだと思うんだけどそれにはもっと時間が必要なのかもしれない。そのときまでアメリカ合衆国が存在しているかどうかわからないけども。
しかし、あのマット・デイモン演じるミラーって不思議。いくら相手がエライさんとはいっても、一声で陸軍からCIAに所属が変わったりするもんなのか?ようわからん。
特殊部隊の熱血ヒゲおじさんが『ブラックホークダウン』でちょっと腰の引けた指揮官だったジェイソン・アイザックスだったのでちょっと意外だった。まるで『アバター』のおっさんみたいな役だったし。
あと、ナイトビジョンかつダットサイトのM16(MP5だったかな?)が出てきた。ああいうのあるんだろうかね。
いろいろ気に入らんけど、内部告発で終了ってのはダメだと思う。