第9地区 【District 9:2009】

昨日見てきた。


なんかこう、エビを食べるのやめます。あっ、やっぱシャコにしておこう。実際シャコのほうが近いし。


映画は、こう所どころ笑えそうなシーンはあるけど笑うには少しシリアスなトーンが強いので結局最後まで真面目に見てしまった。黒い液体を吸いこんだために、なぜか遺伝子がエイリアンの遺伝子に置き換わってしまう主人公の、その徐々にシャコ的に変化していく様子はまんま『ザ・フライ』で、なんだあんまり進歩してないのだな、と思ったけどあれくらいのアナログな感じがちょうどいいのかもしれない。爪がとれちゃうところなんて痛そうでたまらないし。


で、モビルスーツは『エイリアン』でシガニー・ウィーバーが操作していたような工業用・建築現場御用達な感じでゴテゴテごつごつ四角いのなんの。武器を装備していたからどちらかというと『エイリアン』より『マトリックス』のミフネさんが操縦していたあのロボットのほうが近いか。乗り込んだだけで操作法がわかるなんてすごく直感的に作られてるんだな、どっかにリンゴマークが入っててもおかしくないよねそれ、と思いつつデザインが凄く四角いのでやっぱりそれはなかろうと思い直す。


エイリアンはシャコなのにDNAを持っているというし、人間のものと融合だか置換だかできるものらしいので、生命の起源としては同一のものの可能性もあるが、地球まで飛んできて以降20年にわたりヨハネスブルクの上空にあれだけ巨大な宇宙船を浮かべておけるくらいの科学技術を持っているのでまったく違うのかもしれない。とはいっても登場のしかたは船倉に閉じ込められてアメリカを目指している密入国の中国人のようだし、ネコ缶につられっぱなしだし、いつまでたっても組織だった行動にはでられないままで、スラムにぴったりな生活を続けているところをみるとやっぱり同じ起原かもと思ったりする。


傭兵が持っていた白と黒のツートンカラーの銃はXM8かと思ったけど、どうも南アフリカ製の“ベクターCR21”らしい。あと、確か町山さんだったと思うけど、バレットが出てくると言ってたような気がしてたので注意してみてたら確かにそれっぽいのが映っていたけど、こちらもどうやら違ってダネルNTW-20という銃らしい。あれ?ダネルって言ってたかもしれない。この名前聞いた記憶があるな。単にでかい対物ライフルが出てくるっていってたんだっけ?


ともかくいろんな銃が出てきて銃好きなひとはそっち方面でも楽しい映画かもしれない。


で、連中はそもそも地球に何しに来たんだっけ?