ラブリーボーン 【The Lovely Bones:2009】

これを見た。


映画「ラブリーボーン」公式サイト(音でます)


んー、かなりきつかった。んー。


ちょっと冷静に見られなくて映画としてどうかって考える余裕なかった;


それでもなんか書くなら、あっちの世界の描写、CG(巨大なボトルシップだとかボールだとかね。『ノウイング』のラストに微妙に似ているけどあれよりはまだまし)は面白かったけど暗くてとてもじゃないが良いところには見えなかった。仲間がいればいいってもんじゃないだろう。


CGのパートの出来に関する監督の寄与というのはどんなもんだろうと少し思った。美術の人の才能じゃないのかとか。いや、ピーター・ジャクソンは外さないいい監督だと思うけど。


変態の糞野郎をスタンリー・トゥッチが演じているんだけどほんとに変態に見えて気持悪かった。許せん。死ね。死んだがあれはどうも解せないというか納得できないというか受け入れることができません。フィクションだからいいんだろうか。どうも現実の世界の現実の事件が頭を離れず、その辺もやもやが残っている。ちょうど帰り駅の改札のところに7年前に熊取町で拉致されたと思われる女の子のチラシが貼ってあったのを見て本気でダメージ受けた。新しいんだよチラシが。


なんかああいう始末の付け方は受け入れられないなやっぱり。


ふう。主役のシアーシャ・ローナンはよい目を持ってる。『つぐない』でもよかったけど今回の方がいい。


あとは不良グランマを演じていたスーザン・サランドンがいい。ほんとにダメだけど。母親(レイチェル・ワイズ)がいったん子供を残して家を出て行くのは理解不能だ(わからないからリアリティを感じる、ということもあるけど)。その分妹が成長したんだろうけど。


とても残念なのはラブリーボーンの意味が分からなかったところ。大事な台詞なんだけど速くてよく聞こえなかった。意味がとれなかった。なにがラブリーなんだ。


この胸に残った味と言うか香りというか、それから思うに出来は悪くないんだろうけど、もう一度DVDで見るかというとたぶん見ない。