オペラ座の怪人 【The Phantom of the Opera:2004】

明日で閉館する映画館で、最後だし古めの映画一本500円で、というのをやってたのでいってきた。


いつも見かけない老人と障害者の集団が来ていて空気がおかしいことになっていた。まあ思い出すのも気持悪いからこれだけ。なぜしゃべる。


で、最初に見たのがこれ。


オペラ座の怪人 通常版 [DVD]

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モノクロの現在(1919)から始まって、1880年代(だったかな)の回想に移行するとそこはカラーの世界。オペラ座がまだ廃墟になる前の世界。車の代わりに馬車が第一線で活躍していたころに戻る。


その辺まではテンポよく進んでいたので、これは悪くないんじゃないの?と少し期待した。でもだめでした。ツマンネー


いちばん有名と思われるあのテーマ、なんであんな風になるの。打ち込みというのかな、ああいう音で、激しく興味がそがれてしまって結局そのまま最後まで。正直なところオペラ座の舞台裏とかそれなりに面白かったし、ミニー・ドライバーも少々やり過ぎな気もしたけど頑張っていたし、シャンデリアを吊るしていくのと同時に、埃とクモの巣だらけのオペラ座から全盛期の美しい状態に変わっていくところなんかの特殊効果だって悪くなかった。ということで、材料は揃ってたはずなんだけど、結果は惨憺たるもので、エンドクレジット見たら脚本も監督が書いてたので、結局こいつがダメだったんだなと結論。


あと歌が多すぎる。なぜそこで歌う!となんど思ったことか。確かにわたくしはそもそもミュージカルが好きではないので“なぜ歌う!”というのがベースにあるのは間違いないんですけども、これはそういったものとは別の意味です。しかもその歌がぱっとしないでやんの。あまりに多いので舞台のほうで人気があった歌を全部いれちまったんだろうかと思ったり。ツマンネー。


女もアレ(わけわからんという意味ではリアルなのか?)だし、裏方の汚い爺を吊るした怪人も変(中途半端なんだよ)だし、子爵もどうかと。あまりに詰らんのでマネージャーの二人までつまらなく見えてしまった。あとミニー・ドライバーの旦那かな?、あのでぶちんが死んだところを入れる必要ないだろ。ギャグにしかならん。短すぎてギャグにもなってないか。


ということでつまらんかったとです。舞台のお話もあのまんまだとしたらカスに違いないけど、ロングランとか言ってるし、違うんでしょう。


ということで『ムーラン・ルージュ』でも見直そうかと思ったけど、ディスクをどこに置いたかわからなくて涙目。