古代少女ドグちゃん 5話『妖怪 カニ光線』

昨日書いていて5話を抜かしていたことに気が付いた。


監督は清水崇、妖怪は井口昇さん。

主人公兼ドグちゃんのしもべである誠の従兄がアニメータ―志望だったにもかかわらず就職難のためカニ缶製造の株式会社博光丸に就職したと報告にやってくるが、泡を吹いて倒れる。就職先を紹介したという彼女は病院に連れいていくと出て行ったのにどうも違う方角へ向かったと、怪しんだ誠とドグちゃんが後を追いかけるとそこはタコ部屋と化した博光丸の工場だった。


その工場では、非効率にも程があると思うのだが、殆どすべて手作業でカニ缶が作られていた。


美人秘書(宮下ともみ)に紹介されて登場したのはちょび髭をはやした工場長浅川昇さん(40)だった。彼は毎日、泡を吹きつつ

株式会社 博光丸 社訓



その1

働かざる者 食うべからず



その2

ニートを追うものは イートをも得ず



その3

夢は寝てる時だけ 見ればいい



ジーク カニオン!!




という社訓唱和の音頭をとり工場を仕切っていたのだったが、その恐るべき正体は


安い賃金で過酷な労働をさせて、不当な搾取を繰り返す資本主義の権化のような妖怪(ドキゴローの妖怪検索より)、その名もカニ光線

だった。


工場長に見つかった誠の身代わりにカニ光線を受けたドグちゃんは「働かざる者食うべからず」とつぶやきつつカニ缶製造のラインに入ろうとするがかろうじて脱出に成功する。



退却したドグちゃんたちは工員の洗脳をとく手がかりを見つけて再び対決へと向かう。



その洗脳を解く方法とは、ドグちゃんがいったんマルクス先生の資本論をスキャニングし、


                     商品と貨幣  
           プロレタリア
     生産
               ストライキ
赤化?
           貨幣の資本への転化

                  マルクス先生
                 小林多喜二先生
                  ありがとう!





といった単語をちりばめたマルクスビームを照射することだった。


これだけでもじゅうぶん凄まじいのだが、ゆとり教育のせいでマルクスビームが効かない若者が数名取り残されたため、ドグちゃんはふたたびどんなおバカにでも理解できてしまう(工場長浅川昇談)漫画版資本論をスキャニングし、

         ぷろれたりあ
ぜったいてきよじょうかちのせいさん
       かねもちのさくしゅをゆるすな
             …
         …

といった内容の漫画版マルクスビームを照射するのだった。


ということで、これまではいちおう子供番組としての体裁は整えられていたのだけど、今回は子供には難しすぎる内容であった。