ウルヴァリン: X-MEN ZERO 【X-Men Origins: Wolverine:2009】

これを観てきた。


ウルヴァリン:X-MEN ZERO(音が出ます。うるさいです)


実は火曜日に新宿(Tさんと飲む予定があったので)で見ようとしたんだけども、どの映画館も満席であきらめたのだった。ただスゴスゴと引き返すのはしゃくに触るので鼎泰豊(ディンタイフォン)というお店で小籠包とか炒飯を食べてJEAN-PAUL HEVINのチョコを買って帰ったのだった。そして昨日板橋に見に行ってどこにも見つからなかった小島麻由美の限定シングルを発見したのだった。塞翁が馬というかサイン(火曜に出かけるとき、早く行こう!と言ったのにグズグズしている人が居たの。あれでよかったのだった)のようなヘンテコな体験だった。


というわけで、映画ですが予想通りというかなんというか面白かった。驚くような映像や展開があるわけではないけど、予想通りに面白い。ディズニーやピクサー映画に対して持つ安心感に近い予感があった。


1845年のカナダで父を殺された少年がそのショックでミュータントになって父を殺した使用人の男を爪で刺殺したらその男こそ実父だったということがわかり使用人の息子だと思っていた少年ビクターつまり兄とともに逃走する。


その後、不死の兄弟揃って、南北戦争第一次世界大戦第二次世界大戦ベトナム戦争と、なぜか戦争にばかり参加し続けていたけれど、より凶悪でモラルに欠ける兄(同じ兄弟でもあそこまで違うというのは、やはり幼少時の躾が一番大事なんだろう)がベトナム戦争ベトナム女性を襲おうとしてそれを止めようとした上官を殺してしまったせいで兄弟そろって銃殺刑になったのだがそこは不死。獄に繋がれていたなぜか死なない兄弟の前に現れたのは若き日のストライカーで、未来永劫囚われの身でいるか国のために働くか、選択を迫る。


ということでストライカーのもとでミュータントだけで編成された特殊工作部隊で働いていたローガンだったけれども平和な生活がしたいということでアフリカでの作戦中に部隊を抜ける。抜けるのは許さないという雰囲気ではあったけれど何せ不死なので誰にも止められることなく一人去ったローガンは、恋人を作りカナダでキコリさんとして働いていた。しかし数年後。希望通り平和に暮らしていたところへ現れた兄ビクターに恋人を殺害され、リーガンは復讐の鬼ウルヴァリンに変身したのだった。


特にどうってことはなく、わかりやすい話を分かりやすい映像で撮りました、という感じ。ゆるくぼーっと見るにはちょうどよい映画。原作に忠実なのかどうか、その後のX-MENの映画とつながるようなつながらないような微妙な展開。レーザーの眼をもつ少年や教授は出てきたけれどそのほかのミュータントは見当たらない。逆に兄のビクターや可能な限りのミュータント能力を併せ持ったウェポンXIや気障なギャンブラーミュータントはこの映画だけでしか見られない。なかなか面白いキャラなので出てきてもおかしくないんだけどなぁ。


ふう。決戦がスリーマイル島なので1979年であることが分かる。ミュータントになってから134年経っている。あのとき6歳としてこの映画でのウルヴァリンは140歳。なぜか40歳(ジャックマンが40歳だから)のまま成長が止まっている。なぜ40歳なのだろう。南北戦争のころは20代のはずだけどやっぱ見た目はヒュー・ジャックマンだったからすごく成長が遅いというわけではない。うむ。