永遠のこどもたち 【El Orfanato】

これも見てきた。


映画『永遠のこどもたち』



実はゲバラのあとだったし、歩きまわったあとだったので少しうとうとしてしまった。でも、たぶん全部見ている。はず!


前半から中盤は、調子がよかった頃のシャマラン(『ハプニング』などというカス映画では断じてないのだ)によく似ているな、と思って見ていた。


だがしかし。ふう。“だるまさんがころんだ”をやる場面以降、きました。最後の直線で大捲りに捲くられました。


いわゆるホラー映画見ても全然怖くないんですよ、なんかないですかね?見たいなことを哲也先生に訊ねたりしてましたが、やっぱり怖くなかったのです(といってもほとんど手に入らなかったので)。でも来ました。上半身、腕も胸も背中も、ぐるり一面ぞわわわわっと来たのです。


もんのすごい久しぶりの感覚で、あまりの懐かしさにちょっと笑ってしまいました。怖かった。びえええええ。


しかし、ギレルモ・デル・トロ(ギルモア博士と混同する)監督って、あれだなー。なんというか、相当ひねくれてるな。天の邪鬼というか。いくら明るい音楽流して、役者に微笑ませたって、そりゃふつうハッピーエンドとは言わねぇっつーの。『パンズ・ラビリンス』と同じ、“むりやりハッピーエンド”だ。


悪くないけどさ。気分は良くない。でも怖い怖くないを置いても(あからさまに音で怖がらせようとするところは、この映画でも萎えました)、これはよーく出来た映画だと思います。きれいに収まってる。


原題は児童養護施設という意味なのね。孤児院でもいいのかな。邦題も、珍しく悪くないと思う。



参りました。