ポッペーアの戴冠 【L'Incoronazione di Poppea】
勢いあまって安ワインを一本空けてしまった。空けたのはともかく、水を飲むようにごくごく飲んだのがいけなかった。すんごい二日酔い。一日無駄にしてしまった。そんな頭痛と後悔のなかこれを見た。
- アーティスト: レンハルト(レナーテ),ガードウ(ヘルルン),ブレットシュナイダー(クラウス),ヤカール(ラシェル)
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2007/09/26
- メディア: DVD
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大蟻食閣下が大好き、というのでオペラというものを初めて見たんだけど、いろいろ面白かった(これギャグだろ?というところも多数あって楽しい)。
とりあえず思ったことメモしとく。
- びっくりするほど歌が上手い。というか普通の歌とは全然違うところから音が聞こえるよう(アフレコじゃないよなー)。
- 役者というか歌手の見た目が以前にみたフェデリコ・フェリーニの『サテュリコン』ぽい。というか逆?
- 皇帝ネローネが皇后と別れたいというのはよくわかったけど、いきなり「今日別れたいねん!」と言ったときはさすがに吹いた(おっさん今日の今日か!)。
- 位の高い女性に付き従う乳母というか側近のおばさんがことごとくおっさんに見えた。
- 運命の女神がエロい(背中のばあさんと垂れ乳もよかった)。
- 美徳の女神(きれいな人だけど)が登場人物のほぼ全員から嫌われていたのが楽しい。
- セネカのガタイが良すぎ。あの禿頭の雰囲気もなかなかいい(『石の花』のギョーム役をやってほしい)。結局、死んだのはセネカだけというところも涙を誘わないけど。
- 弟子っぽい、見た目ひょろひょろのやつがセネカに喧嘩売ってるところが妙に生々しい。
- 偉大な哲学者の死を尻目におっぱい追いかける三馬鹿がいい。おっぱい最強。
- 皇后、きれいだし歌もうまい。髪型が変わったところからおかしくなった。元の頭でいいのに。
- 結局、道徳的にどうなん?という連中が上手くいったところが新鮮。
- オットーネ、なんか見た目も行動も面白い。あの顔。あの声。というか死ねよ。
- 『スィーニー・トッド』と一緒。あれだ、歌ってねぇでさっさと殺せ。
- 愛の神。マーク・レスターのような金髪の少年だけど、もう少し色が濃く長い髪であれば、あれは僕の想像しているシュピーゲルグランツそのもの。どこが神かと。天使の羽がカラスのような黒だし、なんかの間違いとちゃう?
いろいろ面白かった。これ、舞台の記録じゃなくて映画だよな。舞台で向き合った歌手=役者のカットバックとかやってるし。