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もう秋とはいえまだまだ暑い。12時。お昼ごはんをかきこんでさっさと済まし、机にふせって20分ほど寝る。短いがなかなか有効だったりする。

みじかい昼寝から目が覚めると地味でこまごまとした仕事がソ連でしか見たことのないような行列を作っていた。仕事だしお金もらってるので仕方なくちょこちょこと片付けていった。夕方終わる頃には消耗しきっていた。

ぐったりし過ぎてバスに乗りそこね、まだ暑さの残る中"better than yuh, better than yuh"と呟きながら15分ほどトボトボ歩いて本数の多い通りへと向かう。厚い雲の切れ間からオーロラのように降り注ぐ光が神々しい。

目が覚めるとベッドに横たわっていた。ズボンを穿いている。それどころかネクタイも締めたままだ。さらにはなんと靴まで履いたままだしよく見ると右手には鞄を持っている。

なにやってるんだろう俺。倒れ込むように寝てしまうことは結構あるけれどこんなのは初めてだ。それにいつもなら昼の熱がこもっているはずの部屋が暑くない。

どうやって帰ってきたんだっけ。覚えてない。