思えば朝から予感はあったのかもしれない。

すっごい晴れだった。ドアを出た瞬間、いつもと同じように激しいセミの鳴き声に加え、激しい晴れと言ってもいいくらい強い日差しにお・そ・わ・れ・た!

と思って首をすくめたんだけど、アレ?なんか涼しいよ?なにこれ?と思わず口に出てしまうほどの気温の低さ。湿度がとっても低かったのだった。

それでも9時ごろにはぐっと気温が上がりいつものように地面からは熱が放射され始めた。今日札幌からきたという方に「昨日までと比べると今日はずいぶんと過ごしやすいですよ」というとちょっと引かれたくらい暑くはあった。

お昼休み、仕事ではない個人のメールチェックしているとアンゴルモアの大王からメッセージ。血の気が引いたけれど、なんにせよ早く対応せねばなるまいと勇気を振り絞り(乾いたぞうきんを絞る、というのはああいうことを言うのだね)、みぃチェック。ややや。むむむ。ほほほ。ちなみにこのおかげで涼しくなったのだった。この効果は1時間は持続した。恐るべし大王。

帰り道、定時きっかりに飛びだしバスに乗る。てくてく歩いて図書館へ。夜の7時まで開いているので便利である。鞄をコインロッカーに放りこみ、扉を閉めようとして財布を鞄に入れていたことを思い出しすかさず抜き出し100円を入れ鍵をかけ、カウンターの女性を視界の端に収めつつ、視界の端のまま彼女がおばさんであることを確認した私は寄り道どころか一瞥すらしないまま一直線に検索用PCへ向いタッチパネルとなっているディスプレイで操作、検索→おとなよう→“ちちゅうかい”と進みブローデルの『地中海1 環境の役割』にタッチ、貸し出されていないことを確認し、館内での位置にタッチ。ここまでは極めて順調であったが、ここで“表示できません”のつれない文字。え?と思ってもう一度戻ってタッチするがやはり表示できない。こんなことは初めてだった。

ああ、やっぱり神様はわたしと『地中海』を合わせたくないのだなと思ったけれど暑い中わざわざやってきたので209.5とかなんとかいう数字を頼りに探すとそこにはおそろしい光景があった。

なんという分厚さ。しかも5冊ほど並んでいると、そ・う・か・ん♪(←薬師丸ひろこで。古いとか思った奴は近いうちに頭痛に襲われるであろう)としか言えないくらい。なんかその一角だけブロックが挿入されているように見える。けど計ってみたら表紙をいれて3.4センチ、中身だけだと2.8センチだった。ということはいつも読んでいる本はもっと薄いのだな。意外。

見た目だけで挫けそうだったけどとりあえず一冊借りた。鞄に入れて提げた瞬間、若干後悔の念が後頭部に浮かび上がってきたけれど暑さで痺れていたのでなんとかやり過ごし帰途についた。

いつものようにお好み焼きを食べているとご主人登場。ま、ま、と勧められるままアルコールを摂取する。いつもは断っているのに今日はなんと3杯も飲んでしまった。3杯ともおごりだった。ぜったい赤字だわ。

部屋に戻るとばたんQ(ここでも古いと思った奴は以下略)。ついさっき目が覚めた。風呂行って上がってきてエアコンで冷えた中で真っ裸のまま踊っていると急速に酔いが覚めて軽く死にたくなった。

リカバリのために一心不乱にキーボードを打つ。打つ。打つ。