映画に行く前にロクシタン2店と大丸やら高島屋やらOPAやらloftやら行ってもちぐま探してみた。なかった。あるか!そんなもん。というかロクシタンのおされな雰囲気とあの臭いにやられた。あまりに己の場違い度が高いことに気がついてしまった俺は始終にヤついてしまっていたので、どうみても変質者にみえたことだろう。ま当たってるけどさ。もうないね、もちぐまは。あきらめよ。メーカーの中の人にモリミー面白いから読んでみてねって書いといたのでそのうち読んで、これは面白い、再販してやろうじゃぁないか!となってくれることを期待して忘れ去ります。さようなら幻のもちぐま


歩き回って恥かいてお腹がすいたのでいつもどおり錦の冨美家いってふみやなべを食った。注文してさぁ食べよう、という時になって前方よりヤエガキ氏のような高い声が聞こえてきた。ふっと顔を上げるとそこには二人の美女がいて、何やらメニューを決めかねている様子。そこへ店のおばさんがやってきたので左側の美女1が「いちばん人気のあるのはどれですか?」みたいなことを聞いたのでおばさんは「そうですね、ふみやなべですね、一番出てますね」といったので美女たちは「じゃあそれを」と注文なすったのであった。それおれくってる目の前で…うまいよと言おうとしたけど変質者的なにやけ顔が元に戻ってなかったので控えておいた。彼女たちの分ができるまでお二人は女性らしくしゃべり続けておられた。


二人でぶらついて一緒にお昼を食べるくらいなので仲はよいのだろうけど、知りあってまだ日が浅く、互いに相手を探りながらこれから親密になっていこうとしている感じであって、少し丁寧なだけど時折ぶっちゃけた感じも混ぜつつという微妙な感じ、綱渡りな感じがとても面白かった。どうなるんであろうか。


もとい。声の高い美女2が面白い話をしていた。いわく先日お友達とどーなっつを作ったら失敗した。こねて成型してさあ揚げようと鍋に入れたら溶け出してしまったらしい。で、分量はレシピどおりにしたし原因をあれこれ探ってみてもよくわからない。とそのとき、美女2がはっとあることに気づいたらしい。お砂糖は分量どおりだったけども全部一度にぶち込んだと。実はそれには揚げあがったドーナツにまぶす分のお砂糖も入っていて、その分が余計だったのではないかと。んで、結局砂糖ゼロで揚げておいて、あとでものすごくたくさんまぶしてOKということにしたらしい。美女1が「それってドーナツ自身は甘くないってこと?」と聞くと美女2が「いや、ホットケーキミックスを使ったから少しは甘い」という。なにがなんだかわからないけどうまくいったらしい。ホットケーキが食いたくなったので、今度たべようと決心した。鍋焼きうどんをくいながら。


で、めしくって映画みて本屋にいく。最寄の紀伊国屋へいくと『英語青年』は扱っていないという。しかたないのでジュンク堂BAL店に行く。ところでジュンク堂はBAL店前、河原町通りを下って四条通、曲がってすぐのところにもあるのだ。どちらもビルの数階分のフロアを持っているのだ。どうしてこんなに近くて2店ともやっていけるのだろう。不思議だ。


閑話休題。BAL店、5階の雑誌のコーナーを探してもない。ないのでカウンターで聞くとかわいらしい女子店員が電話で調べてくれた。7階のレジカウンターに在庫があるというのでエスカレータでぐいーんと7階まで登る。高いところは楽しい。


で、カウンターへ行って話をするとまたぞろかわいらしい女子店員が「あ、わかりました。これです」といってうすーい雑誌を渡してくれた。うぬ。薄い。これで1200円か!ゆるせん!と思いつつもページをぱらぱらとめくるめくとそこには大蟻食総統閣下のうつくしげな文章が燦然と光りを放っていたので目が眩んでしまった。目が眩んでしまったのであまり、というかほとんど読めなかったのだが網膜に残る残像をスキャニングするとかろうじて「サウスパーク」の文字を読みとることができた。


ん?さ・う・す・ぱーく?いったいなんなんだ?これミルハウザー特集だぞ!なんでよりによって「サウスパーク」なのだ???ったくしょうがねぇなぁあのお方も…と思ったがかわいらしい女子店員(なんと今回はメガネ女子であったのだ。しかもそのメガネときたらお鼻に乗っけるあのレンズ間の渡りの部分、あそこがくねくねと曲がった針がね細工になっていたのだった)の手前、あまり狼狽してもいられず、取り繕うかのように思わず「あ、こっこれ、ください」と言ってしまった。あほ。おれのあほ!なんで1200円もすんのに買うんだ!


ということで軽い敗北感を抱えつつ階下へと下りていった。5階でまたぶらぶらして、筑摩の文庫本を発見。購入。1700円成り。えっ?えっ?文庫ですよねこれ。と思ったけど「これください」って出してしまったのでしょうがない。残念ながら今回は男だったがすぐ隣には、以前見習をしていたたいそう美しかわいいメガネ女子店員Hさんがいたので、ここでひっこめると男がすたる(いや、もうすたる余地ないくらいすたってますがね)。がんばって買った。しかしHさんは見習を卒業していたけど、雰囲気がきつくなっていた。やはり変質的な客の視線に困っているに違いない。ここはひとつ俺が…嘘です。


ということで、今日は宵山でもあったのでぶらついた。途中、ずいぶんと高めのビール飲み、これまた割高な焼き鳥を食い、さらにエビスビールを飲んだ。恵比寿麦酒は余計だったけど売り子のお姉ちゃんが感じのよい人だったものでつい(こればっか)。





長刀鉾。何があっても一番手。新しい飾りがついていた。





上部が新しい。これも100年もたてば重要文化財にでもなるんだろうな、きっと。


他の古めのもすこし。











音はこんな感じ(重いデス)。





山鉾保存会ごとに宝物を展示している。





個人宅でも窓をあけ、それぞれの家の宝物を展示している。





狭い通りはてきやだらけ。





大きな通り(四条)はひとだらけ。





反対側も。





烏丸も。





もうひしめき合っているのに、実はここにお仕事が終わった人たちの大集団が加わるのです。もう身動きとれないね。駅とかすごかったもの。僕は逆行しつつ帰途に。駅でワイン飲みつつパスタ食ったうまかった。隣の妙齢の女性二人連れ(いいね!)のうちの一人はペスカトーレを頼んだのに(おれも聞いたぞ!)ペンネアラビアータを持ってこられてぷんすか。いや、怒ってなかったけど。しかし“ぺ”しかあってないのには驚いた。面白かった。わろた。疲れた。