暑いって。

今日は昼間じゅうずっと寝てしまったの。それもエアコンをかけないまま部屋が熱せられるままに蒸しあげられながら、熱にうなされつつ夕方まで目が覚めなかったの。

ああ、なんて損失でしょう。せっかくのお休みなのに一日中眠っていたなんて!いえ、たとえ寝ていたとしてもいい夢のひとつでも見ることができていたなら、今のこの気持ちはもっと変わっていたことでしょう。本当に今日の私はばかだったわ。

おかげで寝巻きはもちろん枕もベッドも汗でぐっしょり。今日やってしまおうと思っていた洗濯ができないどころか洗濯物が増えてしまったの。これはもう悲劇だわ。おまけに昨日の寝違えがひどくなって頭を動かすのも一苦労だし、久しぶりに頭痛まで起こる始末だもの。

私、頭が大きい割に頚が細いの。こればっかりは小さなころからずっと変わらないわ。本当は未だに首が座ってないんじゃないかしらって時々思うの。もしこのままずーっと年をとっていくといつかぽきっと折れてしまって全身不随になっちゃわないかしらって思うととても怖いの。

頭が大きいのは脳みそがいっぱい入ってる証拠だから悲しまなくていいのよっておばあちゃんはよく言ってくれたわ。本当にそうなら素晴らしいことだけど、日頃の自分を思い返すととてもそんな風には思えないの。だって私昨日の夕食に何を食べたのかってことさえ思い出せないんだもの。さすがに食べたはずのお昼ごはんを食べてないってぐずったりはしないけれど、この年にしてはやっぱりひどい状態だと思うの。そんな風に考えると頭が大きいことの理由はひとつしか思い浮かばないわ。

それは頭蓋骨がひどく分厚いだろうってこと。きっと厚さ5センチはあるわ。そんなに分厚くっていったい何を守ろうっていうのかしら。きっと中にはみじめになるほどしか灰色の脳細胞は入ってないのに。よくよく私って無駄にできているのね。きっとそう。不幸な星の下に生まれるってのは私のためにある言葉なんだわきっと。だってそうじゃない、こんなに頭蓋骨が分厚いってわかったらもうお嫁に行けないもの。恥ずかしいにもほどがあるわ。

でも私はきっと生きていくの。このまま。いまはまだ分からないけれど、生まれたこと自体はきっと無駄じゃなかったのだと思うもの。簡単にしんじゃっちゃ神様に悪いもの。だから私明日からもがんばっていくわ。

出版100周年。