俺の適所はどこだろう(あるのか?)

先日仁木稔さんご本人からサインをいただいたこれを読んでいる。


ラ・イストリア (ハヤカワ文庫JA)

ラ・イストリア (ハヤカワ文庫JA)




ぷりぷりざえもん氏が『グアルディア』が面白いよというので本屋さんに行ったら『ラ・イストリア』しかなかったので買ったんだけど。結構面白いよ。『ローマ人の物語』とか『バーチウッド』ほうり出してこっち読んでる。


なんだか懐かしい。雰囲気がとても懐かしい。ああ、エスエフってこんなだったなーって。まぁそんなにSF詳しいわけじゃないけど、昔読んでいた時に包まれていた空気が蘇ってきて、すこし幸せ。こういう感想は稔さんはヤかもしれないけど、しょうがない。いったん手を離れるとあとは読者に蹂躙されるしかないのだ。それに俺は本音で行くしか能がないもんでね。ふふふ。


といっても今まだ1/4ぐらい。そこでグラルディア=番人(グロッタの)という単語が出てきてびっくりした。『グアルディア』と『ラ・イストリア』はつながってるっぽいね。


AD2244(47)とAD2256を行ったり来たりして話が進む。主人公はどうやらアロンソという少年らしい。この少年が美少年じゃないあたりいいよね。手足も顔もアバタで覆われていて、家族以外からは避けられている。アロンソのターンは「俺」が語り手。AD2244では神の視点というやつ。途中でクラウディオが語り手として出てくる。


今のところこの三者が語り手。混ざってるのね。これがあとになって何か効果を上げるんだろうか(昔は語り手なんて気にしてなかったけどなぁ)。


腐った海の描写が好き。