プレステージ 【The Prestige】
半額で一気に借りたぶん消費せんと。ということで昨日の疲れも取れないままこれを見た。
- 出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ
- 発売日: 2008/01/01
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いつだって断りなくネタばれしているけれど、こいつはちょっとあれなんで。ま、わかっても舞台やドラマの部分が凝ってるので『シックスセンス』よりは面白く見られると思うけど。
ずーっともやもやしていたのがすっきりして確信したのは、ロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)がアルフレッド・ボーデン(クリスチャン・ベール)の工房を荒らした次の日の場面。それ以降は、ひたすら思いついたトリックを外れない展開が続くのを確認しただけだった。
大蟻食先生の講義の「顔」ってのが頭から離れなかった所為かもしれない。最初から主要人物でありながら明らかに意図的に顔を映していない人物がいて、ずっとイライラしっぱなしだった。それに映画の冒頭からずっとヒントになるような短いフレーズが繰り返されていたので気がついた。奥さんのこともあるし指のこともあるし、まさかなぁとも思ったけれど、中国人奇術師の話もあったし、マイケル・ケインの言葉もあったし、奥さんが気づいているっぽかったし、クリスチャン・ベールの演技もじつは微妙に違ったし、なにより生き埋めの時の必死さを見て間違いないと思った。
まあそれはいい。よく出来てる。ただなぁ。テスラ大先生の扱いがひでぇ。デビッド・ボウイだしヤな予感したけど、それにしてもひでぇ。などと思っていたらあの結末。ひぇー!ねーよ!ひでぇどころの話ではなかった。あかんやろあれは。ただまぁニコラ・テスラくらい強度のある名前をださないと、持たないくらいのトンでも具合だししょうがないかも。
それでもいっこだけなぞが残る。複製された側もオリジナルと同じ記憶を持っている以上舞台上にいるほうが死ぬことは分かっているはずだ。なのに驚いた顔をしていたのはおかしい。あの驚いた顔のせいで、僕は死んだのは瞬間移動マジック用に養成した、例の飲んだくれの売れない役者だと思っていた。あれはズルい。驚くなよ。いくらサーっつたってそこまでバカじゃねーだろ。ったく。