単行本を途中まで読んで、放置していたところご亭主が解説を書かれたという文庫本が出たので続きは文庫で読んだ。

四畳半神話大系

四畳半神話大系

四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

うーむ。二話目を読んでいるところでおおよその流れはわかった。うんうんと読んでいくと最後に大きな転回が待っていた。きっちりきれいに(いや、少々汚い話だった)まとめられていて、ほぅ坊ちゃんやるねぇとなぜだか上から目線で満足した。


この小説については文庫版の佐藤哲也先生の解説が完璧なので特に書けることはないなぁ。みんなも立ち読みでいいので解説だけ読めばいいと思うよ。僕も一番最初に解説読んで、本編読んでもう一度読んだ。それくらいの価値あるし。非常に鋭い評が程よいユーモアに包まれあまりに心地よいリズムで語られているので気持ち良くなってすぐに忘れるのだ。なんどでも読める。なんど読んでも面白い。ま、これくらい持ち上げときゃ…


ひょっとしたら登美彦坊ちゃんはほんとに下鴨泉川町に住んでいたのかもしれない。うっそうとした糺の森の影におおわれた薄暗い感じを的確に描写している。ま、下鴨住むなら松原町だぜ。