初詣神社篇 下鴨神社・蹴鞠始め

詣でたのは昨日のことでございますが、昨夜は疲れすぎて日記に記すことなく眠りについたので今日書きます。重いので畳みます。




糺の森で下車して横っ腹から侵入したのが11時前。大鳥居を潜りつづけて朱門を潜ったところでどうやらそれらしき場所を発見。





それらしき、といいますのは1月4日の蹴鞠始めを見に来たわけで、左にある砂利を掃き除いたところが会場、右に見えますのが舞殿という建物でここは有料座席(\2,000)です。下鴨神社のお祭りは神社自身ではなくて天皇陛下からの勅使を迎えて執り行うものが多いらしく、舞殿は、その勅使と一緒に送られて来る人が演舞を行なう場所ということです。はい。


で、蹴鞠始めは13:30から、実際鞠を蹴るのは本殿での儀式が終わったあとなので14:00くらいからということで、えーっと今大体11:00だから・・・3時間待ちですと!待ちました。


既にチラホラ席に座って待ち始めている人がいたので、これは負けるわけにはいかんと待ちました。オシリが痛くなりましたが頑張りました。お隣のおばさまの二人連れは荷物を並べておいて、「ちょっと席を外しますけどずっといらっしゃいますか?」とわたしに向かってお訊ねになったので、「ええ、まぁ」とあいまいにお答えすると、「御願いしますね(荷物とか場所のことであろう)」と仰ってどこかへゆかれた。


戻ってこられたのは13:30であった。完璧です。いやぁ僕も連れと居たなら交代でテキヤをぶらぶらしたり出町商店街あたり(実際は閉まっているところが多かったので意味ないですが)をぶらぶらしたかったのですが如何せん天下のお一人様であって座っているしかなかったわけで、それはいいのですが、やはり女性というものは強いなぁと。


そのかわり、写真が撮りやすいようにと、席を替わっていただきました。おかげさまで下手な私でもどうにか蹴鞠を写すことができました。どこのどなたか存じませんが、美女の二人連れの方、厚く御礼申しあげます。有難うございました。


確かに3時間待ったのですが、そのうち実に2時間ほどは神社の結構エライ感じのひと(袴が紫だった)がマイク片手に延々と、神社のことや蹴鞠のお話をしてくださいましたので飽きずに居られました。真如堂のひとは下品というか下世話な感じだったのですが、このお方はひとあたりが柔らかく上品な感じかつ親しみやすい雰囲気でカナリのやり手であろうと思われます。これまた御礼申しあげます。






さて、蹴鞠ですが14:00、蹴鞠をする人たち=鞠人(まりびと)・鞠足(まりあし)のご入場。一人ひとり、砂利の上に敷かれた小さな畳(はんじょうと言うらしい)に対面し、端から順番にクルリ!と回りつつ腰を下ろします。






次に。お鞠さまのご入場です。お正月ということで松の枝に挟んで運ばれてきます。






鞠を運ぶときに限らず普通に歩いてはいけません。摺り足です。めんどくせぇ。





蹴鞠場の真ん中辺りまで来ると、しゃがんで鞠を袖で隠しながら枝から外します。めんどくせぇ。





それから鞠足さん八名の入場です。これも本殿なのか鞠なのか、兎に角、北に向かって膝をつきつつ一礼してから配置につくのです。めんどくせぇ。






で、いちばんエライ鞠足からから蹴り始めます。エライひとというのは決まっていて、上から順番に西北、南東、北東、南西の角に並びます。のこり四名がその間に並びます。めんどくせぇ。






掛け声で、俺が蹴る!、そっちへ蹴るぞ!というような区別が3つあったのですが忘れましたごめんなさい。兎に角、蹴鞠は楽しく続けばいいということで、得点などはありません(右足だけしか使えませんが)。ただ、受ける人が蹴りやすいように蹴るのが良い蹴り方で、うまい人を上足(じょうそく)と呼ぶということでした。上手ではなく上足。だれが上手いこと言えと。


で、個人的に上足だと思ったのがこの方。





そうそう、たいせつなことを忘れていました。なぜ蹴鞠が神事なのかというと、蹴り上げられた鞠に神さまが降臨されるからというお話でした。






神様が宿った鞠を蹴っていいのかと思ったのですが、大声を出して質問する度胸がありませんでしたので大人しくすっこんでおりました。


で、蹴鞠の様子ですが、地球ゴマのとき同様画質があれですが動画を上げましたのでこちらをご覧ください。





はい。これが15分から20分続きます。最後にもうそろそろかなぁと思ったいちばん偉い人が鞠を掴んで終了となります。これが全部で3回行なわれました。2回目には女性鞠足が登場。もう釘付け。





女性だからなのか髪が長いからなのか烏帽子なしでした。うふ。


鞠ですが、まるい鹿革2枚を馬の背の皮を使って張り合わせたものということでした。空気しか入っていません。蹴ると空中で空気が入るので大丈夫だそうです。ときおりおっこちた鞠に空手チョップをぽんと叩き込んでいたのも空気を入れていたのでしょう。





あと、出場中の鞠足の座席はこんな感じ。





使ってないんですけどね(本殿で使ったのかも)。


ついでに。人山の黒だかり。基、黒山の人集り。ついまちがっちまう(晴れ - Oohの日記参照)。






2回目が終了して席を離れましたのでこれで全部です。疲れたぁ。あ、このエライ方もお疲れでしたね。





そういえば、神社のウェブサイト頑張っているので見てくれと仰ってました。リンクを張って置きます。