というか単純に凄い

1TB/inch^2ってホントかいなと。この前GMRでノーベル賞獲っていたけど、これが本当なら同じような領域ながらまたノーベル賞獲ってもおかしくないんじゃないかと。だって1inch×1inchに1000GB(1024?)ですよあなた。


東京大学大学院工学系研究科の大津元一教授は6日、日立製作所東芝富士通など国内の記憶装置メーカー8社と共同で、1平方インチ当たり1テラ(1テラは1兆)ビット以上という現行最先端技術の約5倍の記録密度を持つハードディスクを2010年をめどに実用化する、と発表した。



なんだかさ、大容量記録媒体でさ、フォトニクスというかフォトニク材料でさ、ホールバーニングとか難しいこと頑張ってやってたのにね。これって基本的なところは今のHDと同じだろうから、もう一気に次世代の標準になりそう。3次元ってべつにキュービックというわけじゃないけど、実際キューブ状の結晶に記録するとしたらかなりSFチックだし、絶対そっちのほうがいいんだけどなぁ。


このディスクという形状は凄いね。考えたのはやっぱりFDのドクター・中松なんだろうか。だとしたらこの変なおじさんは変なだけじゃなくて凄い人というか偉大な人ということになるな。

記録時に熱を加えて書き込むという新しい方法を採用



ということだからMOみたいなものだと思うけど、垂直磁化やらなにやらで記録領域が微細化して困ったのは熱揺らぎだったと思うんだけども、それよりもずっと小さい領域だけを加熱して書き込めるということなんだろうか。そんなものが制御できるというのはちょっと僕の想像力では追いつかないな。2010年あたりに実用化ということでかなり直近の未来だけど、この大津先生、吹いているわけではない様子で、2003年の時点で既に

日本でも、実際に近接場光を使って高密度の光メモリーを実用化する国のプロジェクトが、大津氏の取りまとめで昨年スタートしている。数年後にはその雛形が姿を現しそうだ。



こんな感じ。

真空管からトランジスタというような、いわゆるパラダイムシフトを促すものになる」と見ているのだ。



「欧米の後追いではなく、改良技術ではないナノフォトニクスという基本的概念を自ら発想し、執念深く研究を続けた挑戦者だけが味わえる喜びです」。



確かに。有言実行というか有言実現。素晴らしいですこの先生。