暑い。

夕方、みたことのないような光景を見たが、カメラを持っていなかった。今日に限って持ってない、キー!!などと苛々してしまい、じっくり見ることも出来ず、中途半端に終ってしまった。

いや、ただ白いおおきな雲の向こうにお天道さまが沈みかけていて、その所為で雲が金色に縁取られていただけなんだけど、あそこまでぐるりと綺麗に縁取られていたのは初めて見た。こういうのって3分もたないからなぁ。

風もあり昨日までの殺人的な暑さでもなく、小さな盆地にポコってはめ込まれたような町並みの、夕方の雑然とした雰囲気をそのまま、少し蒸し暑い空気が蓋をするように溜まっていて、そういう光景の右肩辺りにその雲がのっかった様子はもう、なんとも言えず綺麗で。

長く生きてると感動なんてたいそうなものはもちろんのこと、単純にハッとするような瞬間にさえ出会うことがなくなってくるのになぁ。やっぱカメラは手放してはいけない。というか、そろそろ小さくて薄いデジカメを買えってことだろか。