これは結構な拾い物だった。





拾い物って言うのは間違いだな(哲ちゃんの真似)。最近のダニエル・クレイグはあまりハズレがないということで、デンゼル・ワシントン級に昇格した。ただしデンゼルといえども『デジャヴ』は微妙であった。一応の理系としてはトリプルエックスで出てきたX線を遥かに上回る高機能な謎の光線(ってX線じゃん、あ、XXX線か!)を用いたと思われる透視双眼鏡。をも遥かに上回るシステムにはついていけなかった。どうせなら超能力だということにして貰ったほうがよかった。


っと。話がそれたな。この作品、どうもガイ・リッチー臭いんだけど、ガイ・リッチーよりも落ち着いており、夜中に一人ぼっちで静かに見る分にはとてもよかった。ダニエルが渋くていいし、セルビアの親分がさらに渋いあのおっさんだし、ダニエルのボスがちゃんとした悪党で、そのさらに上にいる大ボスもさらに悪党だし、スラブ顔のデュークというショボショボの小悪党と馬鹿女のコンビもなかなか嵌っていてよかった。


一点。あの殺し屋はないでしょう。いくらなんでも当日に現地入りして配置につくなんて幾らなんでもヘボすぎる。も少し頑張った上でヤラレテ欲しかった。


映画は良かった。だがしかし、『小説のストラテジー』で鍛えたはずなのに、アレがアレだったということにまったくもって本当に最後の最後まで気がつかなかった。兎も角、悔しい。


で、コメンタリーを聞いたら、ダニエルは死んではいないとのこと。続編作るかもしれないから生かしておいたんだって。かもしれないっていうか脚本は書いているらしい。作るな屹度。