暑かった。キトラ古墳の玄武を公開しているというので行ってきた。日曜でしかも最終日ということもあって、文字通り長蛇の列。160分待ちですと!帰ろうかとも思ったけれど、マヌケにもこの炎天下、橿原神宮前からトコトコ歩いてきた(ここまで込んでいるとは思ってなかった)ことを思い出しつい並んでしまった。


帽子も被っていなかった(というかあうサイズがねぇんだよこら)ので頭が茹で上がるかと思われるほど暑かった。そんななか聞こえてくる会話がうぜぇことうぜぇこと。前にいた女の子二人連れの一人が長久手の銃乱射キチガイやくざの話をしたあと、直ぐにペッパーランチ事件(いや、たぶん君たちは大丈夫かと)に切り替えてまったく知らないらしい相方に対して延々と説明。どうみてもネラーですありがとうございました。歯列矯正終ってよかったですね。新しい私始まる!みたいな。わたし2.0みたいな。


で、後ろにいた狐のような女性(あ、綺麗でしたよそれなりに)が、行列の並び方について延々と語る。曰く、4列にしろだの一人だけ並ばせておいて後からどちゃっとお仲間が割り込むのはないんじゃない?だの。どうでもいいよ。見かけたら注意あるいは抗議すればいいじゃん。暑いのにうぜぇ話しやがる。


女って、ほんと…


で、入館。したけれどもまだここから90分も掛かるのかよ。ふざけんなと職員に小一時間説教する妄想をしたけれどなお40分も残っている。さすがに疲れて脚が痛くなってきたころ目的の玄武コーナーにご入場。と思いきや、俺の前で切られる。おい。こら。


で、めでたく見ることができたんだけど小さくて暗くてそのあとみた写真パネルのほうがよかったという始末。いや、本物は傷などがリアルに見えましたよ。傷って。


だがしかし。キトラの玄武以外にも四神(もちろん玄武メイン)に関した展示がちょろっとあり、そいつが面白かった。なかでも河南省洛陽市出土爾朱紹墓誌蓋[天理大学付属天理参考館所蔵だったか]に腐れマナコが釘付け。一辺50センチくらいの正方形の石(厚さ10センチくらい?)の塊なんだけど、中央にいくつかの漢字が並んでいて四辺に玄武、青龍、朱雀、白虎が配置されその間には細かな文様がびっしりと彫られている。これは欲しい。せんせいあのね、ぼくね、しょうらいおおどろぼうになったらね、まっさきにこいつをぬすみたいともうそうしたんだよ。


いやほんと。レプリカがあれば買いたい。ま、50万円くらいではすまないんだろうけど。はぁ。


しかし玄武っていろんなバージョンがあるんだけども、一部どう見ても亀を襲う蛇にしか見えないものもあった。意味が全然違うんじゃないだろうか。これは。


あ、職員の方々の対応は近年まれに見るよい出来でした。今年の夏、炎天下での長蛇の列に手を焼きそうという施設や組織の人は飛鳥資料館で研修すればいいと思うよ。鬱陶しい五月蝿い爺相手にそこまでせんでもいいだろ、というような丁寧な対応でした。あれで下手うてば件の爺はさらに五月蝿くなっていたことは確実。助かりました。