おもしろいねぇ。


あの山口県光市の本村さんて、とても人気があるらしい。いや、ほんと。


どうみてもアレなんだけど、見る人によればサムライっぽいというから驚いた。びっくらこいたよ。あれどうみてもお百姓さんのやりくちに見えるけど、どこをどう見ればサムライなんでしょうかね。まあ、もっともお百姓さんが憧れるような武士が本当にいたかどうか怪しいもんですが。


一方、奈良県大淀病院で出産しようとして無くなった妊婦さんの遺族は評判が悪い(ネット上だけど)。いやはや。引き受けてくれるところがない(19箇所でスルー)まま時間ばかりが過ぎ、結局大阪まで運ばれた末に無くなったわけですが、そりゃ普通に考えると遺族としてはなんでやねん!と思っても不思議ではないと思うんだけどねぇ。また赤ん坊だけでも助けてくれてありがとうという感謝もないのかよケッといった批判も浴びている(これも多分ネット上)らしいけど、どうみても言った言わないの水掛論になるような批判、まともなオツムもってりゃしないと思うんですが。それこそソースだせソース。録音だせ録音。ま、出たところでそうですかで終わりですけど。もし、感謝していないというのが事実であってもそれほどオカシイとは思えない。訴えるくらいなので、遺族の思考としては、“赤ちゃんだけでも助かってよかった”ではなく、適切な処置をしてもらえず“母親を奪われた、赤ちゃんが可哀想”くらいじゃないかと推測。これも異常とまでは言えない(僕にとってはね)反応ですが何か。


僕は何も遺族の主張が正しいと言っているわけではないですので念のため(こう書かないと分からんスポンジ脳が以下略)。


ただね、状況としてはこうですよ

概算で200万人に1人という珍しい病気で、なおかつその病気がある女性の出産312500回に1回脳出血を起こす可能性

「マスコミたらい回し」とは? (その60) 出産途中の産婦の脳出血に関する医師の見解「概算で200万人に1人の脳動静脈瘤畸形の患者が出産する場合の31万2500件に1件あるかないか、CTを撮ってもたぶん無意味な、稀で不幸な症例」: 天漢日乗



仮定に基づいたお話なので、ここに書かれているほど確率の低い症例ではなかった可能性もあるけれど、それを考慮したって極めて稀な状況ここまで専門的な知識、一般の患者が知っているわけが無い。


事後、詳細な説明を受けたとしても、はいそうですかそうですね、などと言える人なんて一体どれほどいるんでしょう。そりゃ医者なら分かるかもしれない。僕にしたって一応理系(実験系)なので、データその他資料を見せて説明されれば納得するとは思うけれど、データもなく上記のような“珍しい状態だった可能性があり枡”だけだと、多分信用しない(あ、そうか。遺族叩いてる人達はひょっとして皆さん医学の専門知識をお持ちだったのかもしれませんね。僕なんてアレなもんで、ニュースが大きくなったあと初めてネット上の情報で知ったんですが。ほう、ほう)。にしても訴える前にこの辺りの専門的な情報についてアドバイスとか受けなかったんだろうかね。ま、確率みると受けていても訴えたかもしれないけど。


とここまで書いて、さらに話を飛ばすのもアレですが。


この妊婦の遺族が、“もし裁判で負けたら病院を焼き討ちしてやる”などと公の場で発言したとすればどうでしょう。


どうみてもキチガイですありがとうございました。というかそのような仮定なしでも既に一部では似たような批判を浴びてますね。


ここまで書けばスポンジにも分かるでしょう。今書いた仮定は、そう、あのサムライと呼ばれた方の仰っていることとおんなじですが。


結局、人は自分の聞きたいことだけを聞き、見たいものだけを見るというあのお話に頭からどっぷりと突っ込んでらっしゃる方が多いですね。というそれだけの話になってしまった。ん?


追記:長野県の松本サリン事件で当初犯人扱いされた河野義行さんは大層立派だった。あの人なら侍と呼んでも文句ありません。ナントカ委員になって以降は知らんけど。あのとき僕はあの人に知性と理性を見た。ま、知性や理性なんて幸せになるには邪魔でしかないようですが。スポンジさんたちはとても幸せそうだしね。